• 2019/11/14
  • 株式会社ミクシィ
  • ニュースリリース

【世界初】 自社プロダクトにホワイトボックス型光伝送装置を用いたバックボーンネットワークを構築 ~低コストでネットワークの安定性と高いカスタマイズ性の両立が可能に~


 株式会社ミクシィ(東京都渋谷区、代表取締役社長執行役員:木村 弘毅)は、本年8月、自社プロダクトのバックボーンネットワークにホワイトボックス型光伝送装置を世界で初めて導入し、自社専用の光伝送網を構築しました(図1)。これによりモンスターストライクをはじめとする当社サービスのバックボーンネットワークの安定供給、及び、規模拡大に伴う専用線の調達にかかる時間削減、低コスト化を実現しました。今後もミクシィグループでは、ネットワーク高度化に対応するため社内外技術者・パートナーと連携し、さらなるネットワーク技術の発展を目指して研究・開発に挑戦して参ります。

【構築した光伝送網概要】
ホワイトボックス型光伝送装置:エッジコアネットワークス社製
「Edgecore Cassini」 搭載オペレーティングシステム(OS):オープンソースソフトウェア(OSS)「GoldStone」*
※協力:NTT Electronics America, Inc.

図1
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■導入背景
<課題>
 IT業界において、スマートフォンの急速な普及によるアクセス数やデータ通信量の増加に伴い、安定的で新しい技術へ柔軟にアップデートできる高いカスタマイズ性をもった低コストなバックボーンネットワーク環境の構築が課題となっています。当社におきましてもSNS「mixi」やスマホアプリ「モンスターストライク」の成長に伴い、トラフィック増加や構成変更が頻繁に行われており、その度に専用線を調達していました(図2)。しかし、サービスの急激な変化に対応するためには、その調達にかかる時間、コストの両面が大きな課題となっていました。


図2
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 それらの課題を解決するために、当社では自社専用の光伝送網構築を検討して参りましたが、既存の光多重装置(DWDM)を導入する場合、光トランシーバーや筐体の調達が固定化し(ロックイン)、柔軟な構成変更のための調達が行えない課題がありました。
 加えて、既存の光多重装置を導入する場合、その装置に合わせて運用方法を一新する必要があり、機種の増加や、運用負荷の増加に対して懸念があったため、これまで導入するに至りませんでした。

<課題解決のための取り組み>
 今回導入したホワイトボックス型の伝送装置は、OSとハードウェアが分離した構造であるため、特定機材へのロックインを避けた柔軟な運用が可能になりました。また、NTT Electronics America, Inc.の協力のもと、搭載OSとしてオープンソースネットワークOSであるGoldStoneを採用しました。本OSを採用したことにより、これまでの機器固有の運用方法を解消し、リソースのモニタリングやプロビジョニングにおいて、OSS 監視システムのPrometheusや自社の監視ツールをそのまま活用することで、サーバーに似た運用を可能としました。
 ミクシィでは、本機器とOSについて1年以上に渡って自社ネットワークの商用環境と同等の環境で検証を行い、その運用性や安定性に関する試験結果のフィードバックを多数行うことで、オープンソースへ貢献すると同時に、自社特有の監視システムの必要性から、商用導入へ必要な監視ツールの開発、また自社環境における運用時の安定化を目的としたツール開発を行って参りました。
 今後は、本機器の大きな特徴であるスイッチASIC(ルーティング専用ICチップ)とSONiC(ネットワークソフトウェア)を最大限に活用した、ルーティングを包括するネットワークアーキテクチャの導入を行い、さらなるコストの効率化と運用の最適化を進めていく予定です。引き続き、最新のネットワーク機器やオープンソース化されたネットワーク技術の検証も積極的に進め、急激な事業の変化にも柔軟に耐えうるバックボーンシステムの強化に努めて参ります。

■株式会社ミクシィ 取締役執行役員CTO 村瀬 龍馬 コメント
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ミクシィグループはSNS「mixi」やスマホアプリ「モンスターストライク」、「家族アルバム みてね」など、新しいサービスの提供や急激な事業の成長と共に、それらの事業を支えるアプリケーションやインフラなどの技術面においても、様々なチャレンジを行ってきました。
それらの新しい技術の検証や研究の中には、社内に閉じることなく、社外パートナー等とのコラボレーションにより生まれた技術革新や知見も存在します。今後も、社内に閉じることなくオープンな技術革新を目指し、技術の力で人々の生活がより豊かになる未来の創造に取り組みつづけたいと思います。

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