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2015.08.21

メディアリテラシー啓発教材「Media Karuta」を使った情報リテラシー教員研修会を埼玉県上尾市立原市中学校にて行いました。

啓発教材「Media Karuta」とは

ミクシィ社では、これまでインターネットやソーシャルメディア、Iot(Internet of Things)への理解を深め、ポジティブなコミュニケーションを育むための教育啓発活動などを行ってきました。その一環として、今回子ども達が学校や家庭でメディアリテラシーについて考え、思考を深めていくことで、メディア利用・メディア行動への責任を学んで欲しいという思いから、啓発教材「Media Karuta」を製作いたしました。

同教材は、メディアリテラシーに関する7種類「コミュニケーション(人間関係)」、「セキュリティ/設定」、「法律違反」、「有効活用(Good Point)」、「個人情報」、「情報の取り扱い」、「不適切投稿」)のカテゴリーを用意し、子ども達が様々な側面から知識や相互理解を得ることができます。

【Media Karuta(メディアかるた)概要】

推奨対象

中学生~高校生

推奨人数

6~7名程度

利用シーン

学校の授業、講演時のワークショップなど

問題カテゴリー

「コミュニケーション(人間関係)」「セキュリティ/設定」「法律違反」「有効活用(Good Point)」「個人情報」「情報の取り扱い」「不適切投稿」の7種類

問題数

最大13問~最大36問

遊び方

1. 取札を場に広げます

2. 読み手を決めます。1枚ごとに順番に、読み手を交代していきます。

3. 読み手が読み札(メディアリテラシーに関する問題文)を読みます。

4. それに対応する取札を探して取ります。

5. 読み手はその札が正解か否かを伝え、解説/補足についても読み上げます。

6. 全ての札を読み終えた時に、取った枚数が一番多い人が勝ちです。

 

【Media Karuta(メディアかるた)イメージ】

取札

読み札

≪レポート≫
■埼玉県上尾市立原市中学校で「Media Karuta」を活用した情報リテラシー教員研修会を開催

SNSの活用や危険性、インターネット上でのトラブル防止策の夏期研修会を行う予定で、研修ご担当の先生から「デジタルネイティブの子ども達の現状と、メディアとのつきあい方(メディアリテラシー)について」の講義を行ってほしいというリクエストを受け、2015年8月21日(金)、埼玉県上尾市にある原市中学校にて教員31名対象に、啓発教材「Media Karuta」を活用した情報リテラシー教員研修会を行いました。

【研修会概要】

学校名

原市中学校(埼玉県上尾市)

日付

2015年8月21日(金)

研修会時間

10:30~12:00

担当学年・担当教科・教員(男・女)

中学1~3年、国語、社会、理科、数学、英語、体育、音楽、美術、技術家庭、特別支援学級、31名(男20名、女11名)

■研修会風景

■「Media Karuta」を体験された教員の声

・今回はご多忙の中、職員のために講習をして頂き誠に有り難うございました。Media Karutaは職員自身も楽しんでいたようで、盛り上がった会話の中にも互いの意見交換が活発に行われ、「生徒だったらもっと楽しむだろうなあ」と思いました。この教材は、カルタを取った後、札の解説をすることで会話が弾み、理解につながる内容になっていると感心しました。

私たち教職員は、SNSの危険性を訴えるばかりで、賢く利用する方法や身を守るために必要なことをあまり積極的に教えていなかったことを痛感しました。この講習を通じて私自身が新たに学んだことも多かったので、授業などの機会を通じて生徒と共有できればと思いました。また、公共心やマナーに関しては学校と家庭が協力して育てるべきで、自身も一層の努力をしていきたいです。

・携帯電話やスマートフォンを所持する中学生が多い中、SNSでコミュニケーションをとることは当然のような時代になってきています。SNSでのやりとりなど、直接目をあわせて会話するわけではないので感情が伝わりにくいなどのデメリットもあり、相手からの返信に心を痛めた経験のある中学生も多いです。軽はずみな言動でトラブルに発展し、子どもだけでは解決できない過程にも出会ったことがありますが、その原因の大きな要因はインターネットに対する知識不足が挙げられます。

今回の講習ではMedia Karutaを利用して私自身、メディアリテラシーを考える機会になりました。Media Karutaの中にあった「どのようなことをいうのでしょうか」「どうすればよかったのでしょうか」という表記には私自身も経験したことのない事柄について事例を通して考え、気づくことができました。「いいね!」の取り札に象徴されるように、使い方によっては生活を豊かにし、楽しく明るいものにするメディアもあり、私たち教職員がその良さや恐ろしさを改めて理解しなければならないと実感しました。そして、子どもを守るという視点からも、この講習で得たものを教育の現場で生徒に還元していきたいと思いました。

・今回は「Media Karuta」を用いた講習ということで楽しみながらメディアリテラシーについて学び、考えることができました。Media Karutaの班構成も20代~50代ということでお互いに教えあいながら考えることができ、教育現場でも活用することができると感じることができました。子どもたちの身近にあるSNSについても正しく理解し、問題を未然に防ぐ知識や指導が我々教職員に必要であるとも感じました。

これから更に情報社会は加速していくと思います。私が10年、20年先、時代に乗り遅れないようにするためにも今回の講習で得た情報や知識を大切にし、生徒に還元していきたいと思います。このような機会を与えていただいたことに感謝いたします。

■今回の取組みについて

森先生

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今回の取組みについてコメント

昨今、インターネット上でのトラブルやいじめと考えられる事案が多く報道されています。本校においても自分専用の携帯電話、スマートフォンの所持率は1年生で約40%、2年生で約50%、3年生では約60%であります。このような現実の中、生徒がより安全で効果的にインターネットやソーシャルメディアなどを利用することが大切であると認識しています。そこで本校は生徒が多く利用されているであろうSNSに焦点を当て、SNSに関する授業や取組を昨年度より積極的に取り入れてきました。同時に、生徒に指導する教員側の知識の充実、指導方法の工夫改善が課題として挙げられてきました。このような状況を打開したく、今回、本校の教員31名がMedia Karutaの講習会を受講させて頂きました。

参加した先生方は受講した内容を受けて正しいメディアとの正しいつきあい方、効果的な活用方法、また、個人情報に代表される情報の正しい取り扱い方や法律違反になる行為など幅広く学ぶことができました。そして生徒にどのように指導し、どのように注意喚起しなければいけないか、その手段についても学ぶことができました。特にMedia Karutaを用いて7カテゴリーから構成されるメディアリテラシー問題について生徒自らが学ぶ方式、そして指導者が正しくレビューさせる方法については参加した多くの先生方が感銘を受けていました。

今回の講習で得た情報と指導技術はとても貴重な財産になりました。このことを今後、生徒に還元させ、生徒にも正しいメディアリテラシーについて伝えていきたいと考えています。また、これから先においても新しいコミュニケーションツールが登場する可能性があると思います。今回の講習で活用したMedia Karutaをもとに学ぶことができれば、今後もメディアリテラシーへの理解が深まると考えています。そして今後も新しいツールに対応できるように我々教職員も日々研鑽し、継続的にメディアリテラシー教育を進めていきます。

今回はこのような講習を受講させて頂き、本当にありがとうございました。

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