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REPORT

地域社会との共栄
2024.11.25

渋谷区部活動「デジタルクリエイティブ部」でサウンドデザインの講義(全3回)を実施しました

当社では、渋谷区が推進するシブヤ『部活動改革』プロジェクトを支援しており、支援活動の一環として、一般財団法人​​渋谷区スポーツ協会が運営する渋谷ユナイテッドクラブの「デジタルクリエイティブ部」で指導をしています。

渋谷ユナイテッドクラブとは、渋谷区立中学校(全8校)すべての生徒が参加できる渋谷区の部活動改革の取り組みです。学校ではできなかった生徒の“やりたい”が実現する新しい部活や、既存の部活動の地域化も含めて、渋谷区にゆかりのある民間企業・団体が、各自の得意分野を活かして部の顧問と指導を担当しています。当社が担当する「デジタルクリエイティブ部」は、PCを使用した学習や制作に取り組んでおり、今年度は以下の9つのカリキュラムを実施します。

<2024年度カリキュラム>

  • Pythonプログラミング(2024年5月)
  • 情報デザイン(2024年6〜7月)
  • グラフィックデザイン(2024年7月)
  • サウンドデザイン(2024年9〜10月)
  • 動画制作(2024年10月)<NEW>
  • 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2024年11月)
  • 機械学習・ディープラーニング(2024年12月)
  • micro:bitプログラミング(2025年1月)<NEW>
  • ゲームプログラミング(2025年1〜3月)

※<NEW>は2024年度より新設したカリキュラム

 2024年9〜10月は全3回にわたり、「サウンドデザイン」の講義を実施しました。講師は、当社社員が務めました。

 なお、昨年に続き、今年も株式会社ヤマハミュージックジャパン様にご協力いただき、プロも使用する楽曲制作ツール「Cubase」を活用した本格的なサウンド制作に挑戦しました。当社内にあるサウンドスタジオで音声素材の収録も行い、PC上の操作だけにとどまらない体験を通じ、この世に一つしか無いオリジナルサウンドの作成を目指します。

【第1回】サウンドデザインを体験しよう!

初日は、サウンドデザインの基礎を学びます。サウンドデザインの概要についてクイズ形式で学んだあと、サウンドデザインのイメージを掴むこと、そして「Cubase」の操作に慣れることを目的として、簡単なサウンドデザインにチャレンジしました。生徒たちは、あらかじめ準備していた音源を利用し、組み合わせたり、エフェクトを掛けたりすることで、全く異なる音の表現ができることを体感しました。最後に、作成した楽曲をこだわりポイントとともに発表しました。

MIXI社員が講義
「Cubase」の操作方法をハンズオンでレクチャー
「Cubase」の操作方法をハンズオンでレクチャー

【第2回】サウンドスタジオで収録体験!

二日目は、社内のサウンドスタジオにて音の収録を体験しました。文房具やペットボトルなどの身近な物をサウンドスタジオ内に持ち込み、ハサミで紙を切る音、下敷きやホチキスの音、水入りペットボトルを振ったときの音など、さまざまな音を収録。さらに、楽曲制作ツール「Cubase」付属の「Groove Agent」というツールに楽曲をパート各に分けた素材を取り込み、違う楽曲へと組み替える打ち込み体験を行いました。

プロユースのマイクで下敷きが揺れる音を収録
サンプラーで音の変化を体感
サンプラーで音の変化を体感

【第3回】オリジナルサウンド作成!

三日目は、二日目に収録した音源を活用し、楽曲制作ツール「Cubase」を用いてオリジナルサウンドを作成しました。まずは、気に入った音源を選び、重ね合わせ、イメージに近い楽曲の骨組みを作成。音源の組み合わせがある程度決まったあとは、この日までに学んだサウンドデザインの知識を駆使し、アレンジしていきます。最後に、作成した楽曲をこだわりポイントとともに発表し、活動を終了しました。

「Cubase」を用いてオリジナル楽曲を作成
複数の音源を重ね合わせてオリジナルサウンドを作成
複数の音源を重ね合わせてオリジナルサウンドを作成

< 部員の声 >

  • 日常のものの音で曲が作れて想像力が広がりました。ありがとうございました!!
  • 日常に存在するただの環境音でも、うまく使えば1つの曲になるということが面白かったです。
  • 将来の夢は音楽関係の物なので、とってもためになりました。めっちゃ楽しかったです。
  • 音楽を加工することで様々な音に変化することがわかりました
  • Cubaseの使い方や通常だったら使わないようなことを教えていただけてとてもいい機会になりました、ありがとうございました

<講師・池田 圭吾のコメント>

講師を担当させて頂いた2日目のサンプラー体験では、ゲーム感覚でフレーズを組み替え、楽曲の変化を楽しめるよう体感型のカリキュラムを実施しました。個々に行うワーク形式ではなく、講義台にフレーズを割り当てた鍵盤とスピーカーを設置し、一人ずつ音を出しながら打ち込みを行う事で、お互いの音を聞きながら皆で楽しめるよう工夫しました。生徒達が互いに刺激を受け合いながら、とても楽しそうに取り組んでいる様子が見られ、サウンドデザインの面白さやその魅力を十分に伝えることができたのではないかと思います。
今回の部活動が、サウンドデザインに少しでも興味を持つきっかけとなれば幸いです。

<講師・中井 博規のコメント>

「なにが正解もしくは最適か」ということにとらわれずに、自分が感じたことを言葉によって具体的に表現すること。そして、それを他者へ伝えること。自分自身の感情の変化を見つめるきっかけになれば幸いです。

MIXIでは引き続き、次世代のIT人材を渋谷から輩出する支援を行ってまいります。