活動レポート一覧 ACTIVITY
REPORT

地域社会との共栄
2024.12.11

渋谷区部活動「デジタルクリエイティブ部」で動画制作の講義(全3回)を実施しました

当社では、渋谷区が推進するシブヤ『部活動改革』プロジェクトを支援しており、支援活動の一環として、一般財団法人​​渋谷区スポーツ協会が運営する渋谷ユナイテッドクラブの「デジタルクリエイティブ部」で指導をしています。

渋谷ユナイテッドクラブとは、渋谷区立中学校(全8校)すべての生徒が参加できる渋谷区の部活動改革の取り組みです。学校ではできなかった生徒の“やりたい”が実現する新しい部活や、既存の部活動の地域化も含めて、渋谷区にゆかりのある民間企業・団体が、各自の得意分野を活かして部の顧問と指導を担当しています。当社が担当する「デジタルクリエイティブ部」は、PCを使用した学習や制作に取り組んでおり、今年度は以下の9つのカリキュラムを実施します。

<2024年度カリキュラム>

  • Pythonプログラミング(2024年5月)
  • 情報デザイン(2024年6〜7月)
  • グラフィックデザイン(2024年7月)
  • サウンドデザイン(2024年9〜10月)
  • 動画制作(2024年10月)<NEW>
  • 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2024年11月)
  • 機械学習・ディープラーニング(2024年12月)
  • micro:bitプログラミング(2025年1月)<NEW>
  • ゲームプログラミング(2025年1〜3月)

※<NEW>は2024年度より新設したカリキュラム

 2024年10月は全3回にわたり、「動画制作」の活動を実施しました。目標は「合計3回の部活動を通して自分達で撮影・編集した動画を完成させる」こと。講師は、当社の動画ディレクター・松田 征己と山田 涼晴が務めました。

【第1回】動画の理解を深めよう!

初日は、動画の基本を学ぶクイズからスタート。そもそも動画とは? 映画を撮影するカメラの値段は? など、普段何気なく視聴している動画の作り方に触れ、生徒たちは興味津々な様子でクイズに回答していました。次に、動画編集の基礎を学びます。あらかじめ用意していた動画素材を用いて、不要な動画をカットしたり、エフェクトやテロップ、音楽を載せるといった基本操作をハンズオンで伝えていきます。生徒たちは基本操作をすぐにマスターし、教えていない機能も活用しながら、個性的な動画を初日から作成していました。

MIXIの動画ディレクターが直接指導
さまざまなエフェクトを使用し動画を編集
さまざまなエフェクトを使用し動画を編集

【第2回】動画を撮影しよう!

二日目からは、本格的な動画作りにチャレンジします。「渋谷」「カレー」「トマト」等のテーマごとにグループを組み、その魅力を紹介する動画を作成していきます。まずは、テーマの魅力を紹介するための動画の台本を作成します。どんな動画にしたいのか、誰が何を話すのかなどを話し合い、セリフや役割などを割り振っていきます。台本が完成したら、動画スタジオに移動して撮影です。生徒たちはカメラの前で緊張する様子もなく、大きな声でセリフを発したり、台本にはないアドリブを入れたりするなど、楽しそうに撮影に取り組んでいました。

生徒たち自身でアイデアを出しながら台本を作成
撮影スタジオにて本格的な撮影を体験
撮影スタジオにて本格的な撮影を体験

【第3回】動画を完成させよう!

三日目は、二日目に撮影した動画素材を使用して、個々人で動画を作成していきます。グリーンバックを透過させ背景を設定したり、テロップやエフェクト、音声を付けたりして、お題となるテーマの魅力を伝える動画を作り上げていきます。生徒たちは台本上の内容だけにとどまらず、テーマをより深掘りしたおまけ動画を作成したり、NG集を作ったりと、思考を凝らした動画を次々と製作。最後に、各テーマから一人ずつ発表し、活動は終了しました。

本格的な動画編集をレクチャー

< 部員の声 >

  • 撮影から編集まで何から何まで楽しかったです。
  • 途中から自分が写っている動画であることの恥ずかしさも感じなくなるくらい、熱中して楽しむことができました。
  • 動画を作ったことも編集したことも全然なかったけれど、グループの人たちと楽しくできたからよかった。
  • プロの人が作ったのはやっぱり見やすさが全然違くてびっくりだった。
  • 普段できない体験でとても楽しかったです!ありがとうございました!!

<講師・松田 征己 のコメント>

「動画制作に興味を持ってもらう」を私の目標として、中学生のみんなに楽しい体験をしてもらい、それを通して気づきがあるようなカリキュラムを考えました。準備段階では、中学生のスキルや知識を少し低く設定していたのですが、いざ当日、いきなり「CPUに興味があります!」と言われ、面食らいました(笑)。一方で、グループに分かれて行った撮影では、中学生らしい純粋で活発な一面を見せてくれるなど、非常に新鮮で刺激的な時間となりました。

最終日には、まさに十人十色、同じ撮影素材で編集しているにもかかわらず、それぞれの個性を発揮した動画を作り、私としても非常に嬉しかったですし、何より、出来た動画を、照れくさそうではありましたが、満足気に見せてくれた様子がとても印象的でした。

今回の活動が、中学生たちの未来に少しでもポジティブな影響を与えられれば嬉しいです。

未来のクリエイターたちの活躍を楽しみにしています!

<講師・山田 涼晴のコメント>

動画制作の裏側を、いかに楽しく知ってもらえるかを意識しました。

今回は生徒が普段見る動画でも多く使っているであろうグリーンバックの合成などにもチャレンジしてもらっています。

自分なりの合成をして面白さを追求する方、生徒同士で会話をしながらヒントを得て作っていく方など方法は様々でしたが、思い思いの方法で動画を楽しんでいる姿が印象に残っています。この部活動を通して少しでも動画に興味を持ってくれた子がいれば幸いです!

MIXIでは引き続き、次世代のIT人材を渋谷から輩出する支援を行ってまいります。