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REPORT

地域社会との共栄
2025.02.14

渋谷区立中学校への授業支援(9〜11月)を実施しました

当社は、2019年度より渋谷区教育委員会および渋谷に拠点を有するIT企業各社と連携し、次世代に必要な資質・能力を持った人材を渋谷から輩出する土台作りを進めることを目的に、渋谷区立小中学校のプログラミング教育を支援する「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」推進しています。
その中で、当社は主に中学校を担当し、技術科の学習要領に沿ったPythonプログラミングの授業や、「課題解決型学習」に関するコンテンツなども開発し、提供してきました。

今年度も、既存の授業に加えて、ソフトウェアやmicro:bitを使った複数教科の統合学習となる新たな探究学習の立ち上げを実施しており、2学期は新たに既存のブロックアイランドの発展版として「データを調べる学習編」や理科の授業においてmicro:bitを活用するなど、学校が必要とするコンテンツの開発および提供を行いました。

・ <NEW>ブロックアイランド〜データを調べる学習編〜
昨年既存の「ブロックアイランド」(社会課題における探求学習)の授業を受けた学校・学年に対して、今年は「データを調べる学習編」として、アプリケーション内で経済や環境を考えてマップを作り観察し、その情報をエクセルデータとして出力し、グラフにして調べて考察する、という高度な探求学習に取り組みました。渋谷本町学園中学校では中学3年生を対象に、また鉢山中学校では中学1年生〜3年生までの縦割りのチームに分かれ、それぞれ取り組み、本町学園中学校では発表まで実施しました。

▲渋谷本町学園中学校3年生の授業の様子(9/9,9/12,9/13 計4時間)

▲鉢山中学校1〜3年生の授業の様子(11/19,11/28 計4時間)

・ブロックアイランド〜デザイン思考を用いた探求学習〜
2年前より実施しているブロックアイランドの授業を代々木中学校にて初めて実施しました。まずはブロックアイランドについて理解し、グループに別れて社会課題、目指したい街について分担して調べて考えながら、自分たちが理想とするまちづくりを実現すべく仮説や検証を行い、最後は各クラスグループ単位で発表も行いました。

▲代々木中学校での授業の様子(9/20,9/26 計4時間)

・<NEW>micro:bit探求(理科)
中学2年生理科の化学カイロの発熱実験にて、micro:bitをデジタル温度計として活用しました。従来の温度計では最高温度しか記録できませんでしたが、micro:bitを使うことで1秒ごと・0.1度単位で温度変化を記録し、パソコン上でグラフ化が可能となったため、各班に別れそれぞれ条件を変えて実験を行い、約5分間の温度変化をグラフで比較しました。

▲渋谷本町学園中学校での授業の様子(10/21,10/23 各クラス2時間ずつ)

・Pythonアプリ制作
昨年度より実施しているPythonアプリ開発での課題解決型授業を、渋谷本町学園中学校にて実施しました。技術科で学んだPythonの活用方法を学び、より技能を学習する意義を高めてもらうことが大きな目的です。今年度はアプリ開発のテーマを「学校周辺の観光案内アプリ」と設定し、アプリケーション制作に取り組みました。

▲渋谷本町学園中学校での授業の様子(11/1 各クラス2時間ずつ)

・技術科授業の実施
 広尾中学校、上原中学校、笹塚中学校の3校にて実施しました。今年度前半でも活用した『MIXI プログラミングのためのタイピング練習ソフトウェア』はとても好評で、どの生徒も熱心に取り組んでおり、生徒同士でタイムアタックで競い合う場面も見られました。

<講師・田那辺の声>
今年新たに2校へ提供した「ブロックアイランド〜データを調べる学習編〜」では、中学3年生が取り組めるようにより多くのスキルアップを求めるものになっています。クラス全体や班で達成することを理解して、一人一人がこのオリジナルアプリのバーチャル環境経済を考えていきます。後半はエクセルグラフやフィルタ作成の指導を受けて作業に取り組みますが、生徒みなさんが予想以上に作成できていることに教員先生は大変驚かれていました。生徒さんにとっても一生役に立つ考え方やスキルの学習機会になりますが、学校に対しても驚きや信頼を提供した取り組みにできました。
そのほかの授業も毎年アップデートを重ねており、引き続き多くのみなさんのSTEAM教育やITソフトウェア領域の関心を高められるよう取り組んでいきます。

MIXIでは引き続き、渋谷区立中学校の学生に向けてプログラミング学習支援を行ってまいります。