活動レポート一覧
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渋谷区部活動「デジタルクリエイティブ部」でゲームプログラミングの講義(全5回)を実施しました
当社では、渋谷区が推進するシブヤ『部活動改革』プロジェクトを支援しており、支援活動の一環として、一般財団法人渋谷区スポーツ協会が運営する渋谷ユナイテッドクラブの「デジタルクリエイティブ部」で指導をしています。
渋谷ユナイテッドクラブとは、渋谷区立中学校(全8校)すべての生徒が参加できる渋谷区の部活動改革の取り組みです。学校ではできなかった生徒の“やりたい”が実現する新しい部活や、既存の部活動の地域化も含めて、渋谷区にゆかりのある民間企業・団体が、各自の得意分野を活かして部の顧問と指導を担当しています。当社が担当する「デジタルクリエイティブ部」は、PCを使用した学習や制作に取り組んでおり、今年度は以下の9つのカリキュラムを実施します。
<2024年度カリキュラム>
- Pythonプログラミング(2024年5月)
- 情報デザイン(2024年6〜7月)
- グラフィックデザイン(2024年7月)
- サウンドデザイン(2024年9〜10月)
- 動画制作(2024年10月)<NEW>
- 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2024年11月)
- 機械学習・ディープラーニング(2024年12月)
- micro:bitプログラミング(2025年1月)<NEW>
- ゲームプログラミング(2025年1〜3月)
※<NEW>は2024年度より新設したカリキュラム
2025年1〜3月は全5回にわたり、「ゲームプログラミング」の活動を実施しました。昨年度の内容を今年度はさらにアップデートし、講師は引き続き当社のエンジニアである田那辺輝と藤井瞭が務めました。
第1-2回:Pythonで3Dゲーム開発の基礎
1回目、2回目は、ゲーム開発で頻繁に利用される「モノを飛ばす」「キーで動かす」といった基本的な動きを、サンプルプログラムを実際に編集しながら学びました。具体的には、ボールを飛ばしてブロックを崩すゲームを作りながら、「オブジェクトの生成と破棄」「キー入力によるオブジェクト操作」といった基本的な操作スキルを習得しました。プログラムが思い通りに動くようになると、生徒たちはブロックを高く積み上げたり、色を変えたり、ボールの発射速度を工夫したりと積極的に試行錯誤を繰り返し、創造力を発揮していました。


第3回:「MIXI アドベンチャーエディター」を使ったオリジナルゲーム制作
3回目は、社講師エンジニアが開発したアドベンチャーゲーム制作ツール「MIXI アドベンチャーエディター」を活用して、自分だけのオリジナルアドベンチャーゲームを制作しました。生徒たちは事前に用意されたプログラム内のキャラクターやセリフを自由に書き換え、それぞれ独自のストーリーを作り上げました。また、新たな試みとしてAIを活用したストーリー生成にもチャレンジし、AIが提案する予想外の展開やアイデアを取り入れながら、ユニークで個性豊かなゲームを完成させました。


第4-5回:Unityを使用したゲームプログラミング
4回目、5回目は、プロも使用する本格的なゲーム開発用3Dシミュレータ「Unity」を使ったゲーム構築を実践しました。まずは講師が作成したアクションシューティングゲームをみんなでプレイ。ゲーム好きな部員が多く大いに盛り上がった後、プレイした作品を材料にゲーム開発の取り組みを始めていきます。講師からUnityの使い方を習った後、プレイしたゲームの開発プロジェクトが配布され、ゲーム作りに関わるシステムを体験したり、ステージやキャラクターをカスタマイズしたり。生徒たちは夢中になってオリジナルステージの調整や改善を重ね、完成したゲームを部員同士で楽しくプレイしていました。


最後に、本部活動を通じた感想を生徒にうかがいました。
・ゲームを作るのが楽しかったです。
・新しく学んだことをすぐに使って作り、遊ぶことができて楽しかったです。
・楽しかったです。作ったUnityのアカウントを家でも使って作品を作りたいです。
・Unity続けてみたいです。1年間ありがとうございました。
<講師・田那辺 輝からのコメント>
1年間の最後の日程の仕上げとして、部員さんがこれからゲームやコンテンツの作り手になるために絶対に習得してほしい道しるべを示したく、Unityの指導を決めました。限られた時間でも十分に醍醐味を感じてもらうために準備をしたもので、こんなに手の込んだものが手元のプログラムを実行して目の前で動くなんて、という実体験をしてもらえたと思います。この開発プロジェクトも自宅でまたできるようにお配りしていますから、実行して遊ぶだけでもとても有意義です。ちょっとだけ編集してみようと手をつけてみるかもしれません。その先はきっとすぐ作り手になれるので、部員みなさんの成長を期待しています。

<講師・藤井 瞭からのコメント>
1〜3回のPython講座を担当しました。ゲーム開発のテクニックを楽しく体験いただけるよう、数学による規則的なブロックの積み上げや、「スクリプト」という簡単なプログラムによるストーリー制作など実践的な内容を盛り込みました。
また、生成AIによってお話のベースを作り、そこへ画像やテキストを入れて膨らませる新しい制作スタイルに取り組んでいただきました。ゲームという親しみやすい題材を通じて、新しい技術の面白さに触れていただけたと思います。

MIXIでは引き続き、渋谷区と連携した次世代育成支援を行ってまいります。
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