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THE PRESIDENT

2026年3月期の事業状況

2026年3月期の通期連結業績は、売上高1,713億円(前期比10.7%増)、EBITDA(償却前営業利益)311億円(同1.6%減)、営業利益222億円(同16.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益172億円(同1.9%減)となりました。売上高は増収となった一方、EBITDAは「モンスターストライク」の減収影響や前期の投資事業における株式売却益等の反動により減益となりました。また、営業利益はPointsBet社の新規連結に伴うのれん償却等の計上により減益、親会社株主に帰属する当期純利益は為替差益等により前年並みとなりました。

スポーツセグメントは、売上高658億円と63.8%の増収となり、EBITDAは50億円を超えました。デジタルエンターテインメントセグメントに続く第2の柱へと成⾧してきています。観戦事業は、「千葉ジェッツ」および「FC東京」の双方で売上高が伸⾧しています。ベッティング事業は、豪州のPointsBet Holdings Limited(以下、PointsBet社)の連結子会社化による売上増に加えて、共遊型スポーツベッティングサービス「TIPSTAR」および株式会社チャリ・ロトのオンライン車券販売や競輪場運営の包括受託料の伸長により増収となりました。

ライフスタイルセグメントは、「家族アルバム みてね」の注力領域(「みてねプレミアム」、「写真プリント」、「みてねみまもりGPS」、「広告」)が好調であったことから、売上高171億円と16.0%の増収となり、EBITDAも通期黒字を達成しました。「家族アルバム みてね」の利用者数は約3,000万人、MAUは2026年5月時点で約1,200万人に到達しており、着実にサービスが拡大しています。

デジタルエンターテインメントセグメントは、売上高838億円と10.8%の減収となりました。「モンスターストライク」は、ARPUが増加したものの、新規ユーザーの定着に課題がありMAUが減少しました。一方でEBITDAは、当社独自の決済チャネル「モンストWebショップ」経由の決済増加によりコスト効率化が進んだことで利益率が改善し、前年同水準を維持しました。

投資セグメントは、投資先ファンドからの分配金収入がありましたが、前期において大型案件の株式売却益を計上していたため、減収減益となりました。

またAI活用については、全社員が日常的に活用する業務インフラとして浸透しています。2026年3月期では、全社AI活用率が99%超となり、月間約17,600時間もの業務時間の削減、年間約10億円規模のコスト削減を実現し、各部署の重要な業務において、様々な生産性向上がみられました。今後もAIを用いた業務効率化を進め、創出したリソースを新規サービス開発やサービス品質の向上に活用してまいります。

中期ビジョン ~「We-Timeエコノミー」における成長戦略~

当社は、SNSやゲーム、スポーツなど、家族や友人とのコミュニケーションが発生する場面から生まれる経済圏を「We-Timeエコノミー」と改めて定義し、中期ビジョンを描いております。
AIやデジタルの進化により、人々の「自由な時間」が増え、コンテンツの選択肢も広がる中で、「何を楽しむか」だけでなく、当社がこだわってきた「誰と楽しむか」の価値が高まっています。こうした余暇市場全体の追い風を捉え、MIXIらしい価値創出を加速させていきます。

事業戦略においては、「口コミによる低コストな情報拡散」「家族や友人と一緒に遊ぶことによる継続性の向上」「みんなで盛り上がることによる利用・消費の活性化」といったノウハウを活かし、高利益率の事業を実現してまいります。

スポーツセグメントでは、「TIPSTAR」で培ったソーシャルベッティングの知見と、PointsBet社の技術を掛け合わせて、仲間と楽しむ「We-Time」を海外にも広げてまいります。

ライフスタイルセグメントでは、「家族アルバム みてね」のサブスクリプション、広告等の収益性の高いデジタル商材の売上構成比を高めるとともに、海外でのユーザー拡大、現地に合わせた収益化を目指してまいります。

デジタルエンターテインメントセグメントでは、「モンスターストライク」のIPとしての価値をさらに高めることで中長期での事業基盤を強化するとともに、2026年4月からインドで本格運用を開始しているグローバル版「STRIKE WORLD」などを通じて新たな市場の開拓を進めてまいります。

財務戦略では、効率性(EBITDAマージン、ROE)の向上を優先しつつ、2030年代初頭に売上高3,000億円、EBITDAマージン20%、ROE15%の達成を目指します。積極的な事業投資やM&Aを行うことで利益を増加させ、より厚い株主還元に努めてまいります。またガバナンスについては、取締役の評価の仕組みや報酬制度などを中心に、持続的な企業経営の基盤となる規律を強化してまいります。

※「中期ビジョン ~『We-Timeエコノミー』における成長戦略~」については、2026年3月期通期決算説明会資料をご覧ください。

https://mixi.co.jp/ir/docs/earnings/

株主の皆さまへ

2026年3月期の1株当たり年間配当金は120円といたしました。また、2027年3月期は、125円への増配を見込んでいます。当社は2027年3月期以降、利益成長局面への移行を踏まえ、連結配当性向の目安を20%から40%へ引き上げます。DOE(株主資本配当率)5%を目安とする方針は維持しつつ、これまでよりも利益成長を株主還元に反映しやすい方針といたしました。今後も株主の皆さまへの適切な還元を継続しながら、企業価値の向上を目指してまいります。

当社は今、第3の創業期にあります。第1の創業期ではSNS「mixi」の立ち上げ、第2の創業期では「モンスターストライク」の登場、それに続く第3の創業期では、「モンスターストライク」のキャッシュで育てたスポーツやライフスタイル事業の収益化およびグローバル展開によって、売上・収益規模を大きく拡大させてまいります。

株主の皆さまには今後とも変わらぬご指導とご支援をお願い申し上げます。

代表取締役社長 上級執行役員 CEO 木村 弘毅 Koki Kimura