株式会社MIXI

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お知らせ
2012.03.11

3.11によせて

未曾有の震災から今日で1年です。「もう1年」と考える方もいらっしゃれば、「まだ1年」と考える方もいらっしゃると思います。一概にこんな1年だったとまとめることは難しいかもしれません。1年が経過したからと言って、何かが劇的に変化したり、何かがこれで終わるということでもありません。

むしろこれからも継続的に一人一人が自分にできることや自分に与えられた役割をしっかり果たしていくことが、一日も早い復興につながると考えています。

この1年、多くの方がそうしたように、私自身もコミュニケーションサービスを提供する企業の経営者として、そして一個人として何ができるのかを度々考えてきました。被災地はどんな状況なのか、何が不足していてどんなことに不便を感じてらっしゃるのか、実際に被災地を訪れたりもしました。3月11日の地震発生直後には、多くのユーザーの皆さまが、身近な友人や家族との連絡手段として、また簡易な安否確認等で「mixi」にアクセスしご利用いただきました。これは、我々の使命と責任の重さを改めて痛感する出来事でした。そして、1年という節目を迎えた今、改めて考える我々の役割は、「コミュニケーションインフラとしての使命と責任を全うし、人々のコミュニケーションの下支えをすること」。これに尽きるのではないかと考えます。この想いは、震災直後から振り返れば何も変わっていません。しかし、この役割こそが、2004年から「人と人とのつながり」を信じ支えてきた我々の役割であり使命であると感じています。

現在は震災から1年という一つの区切りを迎え、様々なメディアで被災地のいまを伝える報道がされていますが、一方で継続的に、そして定期的に現地の状況を伝える報道を我々が目にしたり耳にしたりする機会が減ってきているのではないでしょうか。しかし、「mixi」内の最も大きな震災関連コミュニティでは、今現在も28万人以上の方が参加し、被災地の状況や、ボランティア情報など被災地と全国の皆さまを結ぶ多くの情報が日々やり取りされています。寄せられる情報の中には、「復興」につながるような明るい話題も見受けられるようになってきています。また、mixiページにおいても復興に携わる企業や団体の皆さまの情報発信場所として活用いただいているケースもあります。我々は、被災地の1日も早い「復興」には、「人と人・情報」がつながることのできる当社にしかないサービスをこれまでと変わらず皆さまに提供していくことが大切であると考え、今後も皆さまのコミュニケーションを支えていきたいと思っています。

「mixi」には、2,600万人以上のユーザーの皆さまそれぞれの「人と人とのつながり」があり、そのつながりはかけがえのない唯一無二のものです。特に身近な人とのつながりは、時に皆さまの心の支えとなります。「人と人とのつながり」「絆」の大切さを意識したこの1年を忘れることなく、皆さまの心のよりどころとなれるようなサービスをこれからも追求していきたいと思います。

代表取締役社長 笠原 健治

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