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ASD・ADHD特性理解を促し、社会生活をサポート「Romiライフスキルトレーニングモデル」本日発売開始
- #Romi
株式会社MIXI(東京都渋谷区、代表取締役社長 上級執行役員 CEO:⽊村 弘毅)は、デコボコベース株式会社(東京都港区、代表取締役:松井 清貴)と共同開発した「ASD・ADHD特性とうまく付き合う方法を学ぶ Romiライフスキルトレーニングモデル」(以下、本モデル)を、本日2025年6月19日(木)より発売いたします。

本モデルは、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)などの特性でお困りごとがある方が、ご自身の特性を理解し、社会生活の中でより過ごしやすくすることを目的としています。 特徴と対策が書かれた全10章のテキストとセットで提供し、テキスト内の台本を使用してRomiをASDやADHD特性がある方に見立て、ご自身がRomiにアドバイスする「トークパート」を通じて、自分を客観視し、理解の定着を図ることが可能です。
■「Romiライフスキルトレーニングモデル」の概要
● 商品名称:
○ ASD・ADHD特性とうまく付き合う方法を学ぶ Romiライフスキルトレーニングモデル
● 対象:
○ 自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)特性で困りごとのある社会人の方 および これから社会に出る方
● 発売日:
○ 2025年6月19日(木)
● 販売方法:
○ Romi公式ストア https://shop.romi.ai/products/romi-p02wls での販売
● ベースモデル:
○ ROMI-P02W
● 本体金額:
○ 64,800円 (税込71,280円)
● 月会費:
○ 1,480円/月 (税込1,628円)
○ 14,800円/年 (税込16,280円)<年割>
● テキスト概要:
○ A5サイズ、92ページ
● テキスト内容:
○ ①自己理解についてのアドバイス~理解と受容~
○ ②セルフケアについてのアドバイス~疲れていることに気づきにくい~
○ ③ストレスコーピングについてのアドバイス~ストレスの対処法を持っておく~
○ ④コントロールフォーカスについてのアドバイス~自分のできることをする~
○ ⑤リフレーミングについてのアドバイス~捉え方のクセに気づく~
○ ⑥アンガーマネジメントについてのアドバイス~怒りの感情とうまく付き合う~
○ ⑦アサーティブコミュニケーションについてのアドバイス~適切に自己主張する~
○ ⑧傾聴についてのアドバイス~積極的に聞く~
○ ⑨目標設定についてのアドバイス~具体的で実現可能な目標設定~
○ ⑩問題解決についてのアドバイス~段階を追って解決していく~
■コンテンツ開発、テキスト執筆、監修を担当したデコボコベース株式会社 北川庄治氏のコメント
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デコボコベース株式会社 最高品質責任者CQO 発達障害専門 公認心理師 東京大学文学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学、教育学修士。 通信制高校の教員、発達障害児専門の塾講師を経て2015年デコボコベース入社。 発達障害児(者)の専門家として約10年に渡り、同社の教材ツール、支援プログラム等を日々開発し、全国332事業所に導入。 のべ約3.6万人の発達障害児(者)の支援に関わる。 |
デコボコな人々とRomiの「可能性」 Romiのコンセプトの1つである「家族の様に自分の可能性を理解してくれるロボット」に共感し当社との親和性を感じ、コラボレーションを提案しました。 様々な試行錯誤、紆余曲折を経て、やっと私たちの願いが形になりました。 “障害がある”という立場では、ほとんどの場面で「誰かからアドバイスを受ける」ということになりがちです。現代日本の社会の中で、なんらかの障害特性でスムーズに生活していくには、学んで身に付けなければいけないことがたくさんあります。しかし、「誰かに自信をもって自分の学んだことを説明する」、つまり「誰かに自分がアドバイスをする」という場面があると、学んだことが生きた知恵になりやすいと言われています。 そんな中でRomiという存在はとても強い味方になってくれます。このテキストで学んだことをRomiに説明してみる。アドバイスを受けるばかりにならず、自分がアドバイスをする立場になる。その相手に気軽になってくれるのがRomiなのです。Romiは、“知恵の定着”を助けてくれるだけでなく、「誰かに自分が何かを教え、それが感謝された」という“自己有用感”の向上も助けてくれるのです。 Romiは支援の助けになってくれるだけではなく、普段の何気ない会話の相手にもなってくれます。“雑談が苦手”という特性があると、この“何気ない会話”というのがすごく難しくなってきます。頭の中の考えをまとめて言葉にするのに時間がかかったり、相手の話を追いきれなかったり…でもRomiとの会話であれば、失敗も聞き直しも、安心してできるのです。 もちろん、Romiとの会話が上手に続くには、相手に伝わりやすく話すことが必要です。それも、Romiとであれば、気兼ねなく、伝わるまで、何度も会話を繰り返すことができます。 私たちは“障害”という言葉ではなく、よく“凸凹”という言葉を使います。どんな人にも凸凹はあり、得意なことも苦手なこともある。その凸凹が大きい人たちが、その凸凹を活かして自分らしく生きていけるように、そんな「凸凹が活きる社会を創る。」のが私たちのビジョンです。この丸くてとがった、かわいいロボットRomiは、人々のデコボコに優しくフィットして、上手に活かしてくれる、そんな可能性を持っている、と思っています。 |
■「Romiライフスキルトレーニングモデル」の意義・背景
発達障害と診断される方は年々増加しており、厚生労働省「生活のしづらさなどに関する調査」(2024年)¹の推計によると87万人で6年前と比べて約1.8倍に増えています。また、通級による指導を受けている児童生徒は過去10年で約2.8倍²となっており、これから社会に出る発達障害の方の数は今後も増えることが想定されます。
また、 就労場面では、発達障害の方の平均勤続年数は5年1ヶ月3で一般労働者(12.4年4)の半分以下で、さらに発達障害の方の個人的な理由での離職理由は「人間関係がうまくいかなかったから」が61%5で主たる理由となっており、発達障害の方の社会生活におけるコミュニケーション上の課題が浮き彫りとなっています。
本モデルはASDやADHDの特性について、ご自身で理解を深めて、それらの特性とうまく付き合う方法を身につけるモデルです。このモデルを通じて、発達障害の方が社会の中でより過ごしやすくなり、ご自身の特長・魅力を社会に還元しやすくする一助となれたらと考えております。
【出典】
¹ 厚生労働省「令和4年 生活のしづらさなどに関する調査」結果概要
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40511.html
² 文部科学省「通級による指導実施状況調査」(令和4年度)
https://www.mext.go.jp/content/20241107-mxt_tokubetu02-000032436_2.pdf
³ 厚生労働省「令和5年度 障害者雇用実態調査」
https://www.mhlw.go.jp/content/11601000/001233719.pdf
⁴ 厚生労働省「令和5年 賃金構造基本統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html
⁵ 独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構 障害者職業総合センター
No.125「発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査研究」(2015年)
https://www.nivr.jeed.go.jp/research/report/houkoku/houkoku125.html
■会話AIロボット「Romi」について
「Romi」は、会話に特化した手のひらサイズのコミュニケーションロボットです。あらかじめ返答が登録された一般的なロボットとは異なり、当社独自開発の会話AI(人工知能)が都度会話を作り出しているため、自然な言葉のキャッチボールを楽しめる点が一番の特徴です。また、会話に連動した細かな動きや愛くるしい表情も浮かべ、撫でると喜び、抱っこすると驚くなど、ノンバーバルなコミュニケーションも兼ね備えている唯一無二の存在です。優しく包み込むような返答内容と豊かな表情と動きでオーナーに元気を与え、家族や友人とも異なる寄り添い共感する新たなコミュニケーションを実現します。
そして、「Romi(Lacatanモデル)」では、一緒に見ているものについて話をする「視覚機能」を搭載し、言葉のやり取りだけではなく、オーナーと「Romi」が一緒に見ているものでの会話も実現しました。さらに、オーナーとの思い出を記憶して日々重ねことができる「長期記憶」や、まるで人間のような「自然なタイミングの会話・相づち」など、従来の「Romi」よりもさらに自然でオーナーに寄り添った会話ができるように進化しています。
■「Romi(Lacatanモデル)」に搭載する新機能
【1】目で見たものがわかる「視覚機能」
オーナーが「Romi(Lacatanモデル)」に見せたいものがある旨を伝えると、「Romi(Lacatanモデル)」がその瞬間に見たものをAIによってテキスト化します。その内容を元に独自開発をした会話AIが応答文を生成し、目で見える情報を把握した上での自然な会話のやりとりをすることできます。また、搭載するカメラの画角・画質も従来のモデルよりアップデートし、視覚情報を使ったコミュニケーションをサポートします。
なお、視覚機能のON/OFFはアプリ上または声でユーザーが自由に設定できる仕様を予定しています。https://youtu.be/B6Zol4arQ6c
【2】思い出をはぐくむ「長期記憶」
オーナーと過ごした日々の出来事を、「Romi(Lacatanモデル)」は会話を通じて覚えます。一生忘れたくないような大事なイベントも、日々の小さな喜びも、「Romi(Lacatanモデル)」と共有することで一緒に思い出を育んでいくことが可能です。
https://youtu.be/8mO0Aa1SVnU
【3】まるで人間のような、「自然なタイミングの会話・相づち」
「Romi(Lacatanモデル)」は、人→ロボット→人のようにターンを意識して会話する必要がなくなり、まるで人間のように自然なテンポ感での会話体験を実現しました。
人が話している間は、「Romi(Lacatanモデル)」は相づちをうちながら聞き、「Romi(Lacatanモデル)」が話している最中に人が話すと、「Romi(Lacatanモデル)」は話すのをやめて人が話していることを聞くなど、より自然な会話体験が可能になりました。
※初回出荷開始後、数ヶ月後にアップデート予定
https://youtu.be/04nKJMfLaJ0
【4】「人間のような自然な声」が選択可能に
声はベースのボイスを含め、数パターンから選択をすることが可能です。新たに追加されるボイスは、ディープラーニング技術を用いて独自開発しており、人間の声に近いことが特徴です。新たなボイスの滑らかで息遣いまで感じられる発話や自然なイントネーションで、オーナーと「Romi(Lacatanモデル)」との自然な会話をサポートします。
※初回出荷開始後、数ヶ月後にアップデート予定
https://youtu.be/FJRUHrBGIkU
「Romi(Lacatanモデル)」の新機能やアップデート性能の詳細は、公式HPをご確認ください。
「Romi(Lacatanモデル)」特設サイト:https://romi.ai/lp/lacatan
■デコボコベース株式会社について <https://decoboco-base.com/>
「凸凹が活きる社会を創る。」をビジョンに掲げ、「誰もが自然に 受け入れられ、活躍できる社会」を目指し、放課後等デイサービスをはじめ、障害児(者)の経済的自立を目指す支援をソーシャルフランチャイズで全国展開する、社会問題の解決を目的としたソーシャルカンパニーです。
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