1月から開始している、「キッズクリエイティブ研究所 in 渋谷 supported by mixi こどもとおとなワークショップ」も今回が3回目となります。
今月のワークショップは「コトバ」をテーマに、幼児クラスと小学生クラスでプログラム内容を変えて行いました。
幼児クラス(4歳以上の未就学児とその保護者)のプログラムは、「ペタペタおしゃべりくうかん」です。
会場内にあるものや机に置かれたさまざまな道具。
ただそこにあるだけでは「モノ」ですが、もし「モノ」に顔や口、表情がついて、言葉を発したとしたら、どんなことを話すでしょうか?
それは私たちが子どもだった頃、絵本で読んだことのあるお話や映画で見た世界かもしれません。
ワークショップ当日、子ども達はお家の方と一緒に会場内をぐるぐる回り、それぞれの「モノ」に思い思いの表情をつけ、自分の気持ちやモノの気持ちなど、おしゃべりさせたいコトバを書いたカラフルなポストイットをぺたぺたと貼っていきました。
顔の表情やおしゃべりのコトバがついたモノの写真をiPadで撮影。
専用のソフトで撮影画像をつなぎ、実際に声を入れていきます。最後に、本のタイトルと好きな表紙を作ったら、おしゃべり図鑑のできあがりです。
プログラムでは子ども達だけ、大人だけで行うもの、子ども達がお家の方と一緒に取り組むものなどを織り交ぜていますが、会場にはさまざまな親子のかたち、スキンシップがありました。
午後からの小学生クラスは、「かんじをかんじてつくる」というコトバのプログラム。
プログラム冒頭は、まず漢字の成り立ちについて振り返ります。
モノのかたちをかたどって描かれた文字から成り、絵文字から発展して生まれたとされる象形文字。その多くは、自然の姿や形を写し取っていると言われています。
いくつかの漢字を例に挙げ、子ども達は、漢字の成り立ちについて学びます。
漢字への見方が変わると、漢字の「形」への感じ方も変わります。
その後は子ども、大人ゾーンに分かれ、一人ひとりがクリエイティブなチカラを使って、じっと漢字と向き合う時間です。イメージを膨らませながら、自由な発想で、世の中にない新たな漢字をひとつ、また一つとつくっていきます。
新たに生まれた漢字は、「読み方」「成り立ち理由」のコメントとともに、正面の壁一面に次々と貼られていきます。ずらっと並んだ漢字を眺めていると、ユニークな発想、子どもらしい着眼点に驚かされます。
また、こどもと大人の共同ワークでは、どちらか一方が選んだ漢字を挑戦状のように相手に渡し、漢字のお題を受け取った相手は、新たな漢字を生み出すことにチャレンジする。というようなゲーム感覚の遊びもうまれていました。
「こどもとおとなワークショップ」を通じて、お互いが普段見ている顔とまた違う、子ども達やお家の方の一面を知ることなど、新たな発見があったようです。
同じ空間で、同様のテーマやプログラムを体験しても、参加者が何を感じてどう捉えるか。視線の先によって、見えてくるものや見え方が異なります。
すべては、感じ方次第です。
「こどもとおとなワークショップ」が、多くの子ども達と大人にとって自分自身や他己を知るきっかけ、家族が笑顔で集う場となり、笑顔の輪が次第に大きく広がっていくことを願い、4月からも毎月、活動を続けてまいります。
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