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2015.06.24

中~高校生向けメディアリテラシー啓発教材「Media karuta」を使った情報リテラシー授業を神奈川学園中学・高等学校で行いました。

≪レポート≫

■神奈川学園中学・高等学校で「Media Karuta」を活用した情報リテラシー授業を開催

2015年6月24日、神奈川県横浜市にある神奈川学園中学・高等学校の中学1年~高校3年の各クラスと代表と生徒会執行部71名を対象に、啓発教材「Media Karuta」を活用した情報リテラシー授業を行いました。今回も、総務省関東総合通信局の方々がオブザーブ参加されました。

【授業概要】

学校名

神奈川学園中学・高等学校(神奈川県横浜市)

日付

2015年6月24日(水)

授業科目

「代議員会」(委員会活動)

授業時間

16:00~17:30

学年・生徒(男・女)

中学1年~高校3年の各クラス代表と生徒会執行部

71名(女71名)

■授業風景

弊社からは、「子ども達が、より安全でポジティブにインターネットやソーシャルメディア、情報端末を利用するために、メディアとのつきあい方(メディアリテラシー)を学ぶことが大切であること」、そのような思いから作成したメディアリテラシー啓発教材「Media Karuta」について、遊び方も含めてご説明します。

今回は7~8名編成で10グループに分かれて、スタート。

取札を目の前に広げたら、読み札を手にしている人から、メディアリテラシーに関する問題文を読み上げていきます。

回答札が分かった人は、必ず、なぜその札を選んだのかについても話し、お互いの知識や思考も共有していきます。

子ども達は我先に札を取ろうと、自然と立ち上がるグループも徐々に増え始め、自然と熱が入ります。

読み手は、読み札に書かれている回答と解説/補足を読み上げて、正しい答の確認をします。一通りかるたを終えたら、7種類の取札を色ごとに並べていきます。

その後は、個人ワーク。

それぞれの問題カテゴリーについて、自身の思考を整理しながら思い返し、感じたことや学んだことについてワークシートに書いていきます。

個人ワークの後は、各グループでワークシートの内容を共有。

最後に、それそれのカテゴリーについて振り返りコメントを挿みながら、各グル―プ毎に発表していただきました。

■「Media Karuta」を体験した生徒の声

・座って話を聞くだけとは違い、カルタを使って友達と楽しみながらSNSの問題について向き合えました。また、楽しんで終わりではなくワークシートに気付いたことを書き、友達同士で発表しあえたので、より一層内容についての理解ができました。他学年のSNSに対する考え方も知ることができたので、良かったです。こういったゲーム感覚だと自然に意見交流ができるのだと思いました。今までにないSNS問題との向き合い方ができたと思ったので、今後学校の情報の問題の解決にも生かしていきたいと思いました。

・SNSの使い方は学校で毎年問題になっています。しかし自分がその立場でないと危機感がわかなかったり、そもそもどんな問題があるのか知らないまま巻き込まれることもあるので、今回このようなジャンルの問題についてカルタを使って学べたことは自分のためにもなったと思いました。また、たくさんの意見交換ができてよかったなと思い、SNSのすべてが悪いわけではないので、自分でしっかりコントロールして使っていきたいと思いました。ありがとうございました!

・メディアカルタをして、楽しくメディアについて学ぶことができました。簡単な問題から難しい問題までバラエティ豊かでした。簡単な問題は自分の知っていることが正しいのか再確認でき、難しい問題は自分がメディアで困らないための知識として吸収できました。カルタを見て種類に分け、話し合うことでたくさんコミュニケーションがとれただけではなく「カルタ楽しかった」だけでは終わらない、とても良い学びになりました。

・カルタという遊びを通してSNSについて学ぶことができて良かったし、とても面白かったです。私たちは普段、スマホを何も考えずに便利!という使いやすさだけで使っている気がします。けれど、便利だからこそ多くの危険が潜んでいる気がします。それは自分だけでなく、友達や家族にも迷惑をかけてしまうし、怖いことだなと思いました。SNSを上手に使いこなせば便利な反面、怖い危険もあると思うので、自分の行動は慎重に、そして責任をもちながら楽しく使っていきたいと思いました。

・私はスマートフォンを通して普段から「夜遅くにはメールを送らない」「相手が見えないからこそ傷つけないよう細心の注意を払う」など自分でルールを決めて守るようにしています。ですが、本体の設定に関しては、全く気にしていませんでした。中身を乗っ取られてしまうなど、全く知りませんでしたし、インターネットって使い方を知らないと本当に危険なんだなと強く思いました。講演後、家に帰ってから両親と相談して設定の確認をしましたが「インターネットにはこのように対策をしないといけない危険な面もあるけど、良い面もあるので安全に使っていきたいなと思いました。

■今回の取組みに伴う、子ども達の意識の変化

-「Media Karuta」で子ども達が学んだこと-

岩崎先生

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今回の取組みについてコメント

本校では、数年前から情報機器の扱い方、メディアリテラシーに関して、外部から講師の方をお招きして学習をしたり、情報の授業やクラスのHRで生徒達に考えさせるなどの取り組みをして参りました。

教師主導で生徒達に啓蒙する取り組みを重ねて参りましたが、ここ2年ほど前からは、生徒も主体になって取り組む動きが出てきました。

生徒会では、携帯電話が世の中に普及した頃に、自分達は携帯電話をどのように使っていくのかを全校で討議し、学校では「出さない・使わない・電源を切る」という三原則を立て、毎年この三原則を確認しながら、生徒主体で情報機器とどう付き合っていくのかを考えています。

今年度も生徒会の目標の中に「情報機器を正しく使える1人1人になる」ことを掲げて活動を進めています。今回のMedia Karutaの取り組みは、このような活動を進める生徒達にとって、非常に有意義な取り組みでした。

何より生徒達が主体になって、Karutaを楽しみながら、普段使っている情報機器の扱い方を真剣に学んでいる姿が印象的でした。身体を動かして学んだことで、生徒の中に残るものが多かったように思います。今回学んだことを、これからの生徒会活動につなげ、生徒主体の啓蒙活動をしていけたらと思います。貴重な機会をありがとうございました。

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