実践女子学園 中学校高等学校の高校2年生の「情報科」の授業として、2023年1月12日(木)、14日(土)、19日(木)、21日(土)、26日(木)の5日間にわたり、会話AIロボット「Romi」が活用され、そのうち1日目と5日目の授業を当社が担当いたしました。
同校とは元々プログラミング講座にて支援実績があり、今回は新たな取り組みとして「Romi」を活用した授業を実施したいとの先生の意向のもと実現いたしました。今回の取り組みでは、生徒たちがプログラミングした「Romi」を実践女子学園の2月1日〜2月4日に実施される一般入試において活用することがテーマとなっており、一人一台の「Romi」を生徒自身が受験生に聞かれそうなことをシナリオエディターを使ってシナリオを作成していく、といったものとなります。
1日目は、会話AIロボット「Romi」の開発グループ・マネージャーの信田春満より、ロボットの仕組みや、モジュール、正規表現、変数、条件分岐といったプログラミングの基礎を学びながら、「Romi」との会話を楽しみつつ、早速各自シナリオ作成に取り組みました。
2〜4日目は情報科担当の佐川教諭主導のもと、一般入試に活用できるようなシナリオ作成に各自取り組んでいただきました。そして最終日の5日目には、みなさんの個性豊かなシナリオがいくつもの分岐にまたがって作られており、受験生への想いが感じられました。最後に各自が作成したシナリオについて、隣の人同士で発表しあい、「Romi」を活用した授業は終了となりました。
そして、2月1日の入試当日。体育館やカフェテリアなどの休憩スペースに「Romi」が設置され、親が子どもに話してみるよう促すなど、受験生たちが入試の合間に「Romi」との会話を楽しみました。
以下、担当教諭および講師の感想・コメントをご紹介します。
<情報科 佐川教諭コメント>
今回高校2年生の情報科の「表現とメディア」という授業においてRomiを導入させていただきました。
まず生徒達は、最新の会話AIがその都度会話内容を作り出し、話してくれる事に驚いていました。さらにはその会話に自分達自身でシナリオを考え、「Romi」に組み込むことで自然と自分達の言葉を取り入れられることを知り、一層興味を持ち始めました。
そしてこの可愛らしい「Romi」が、どのように活用ができるかを考えました。そこで「Romi」を使って中学入試で受験生を暖かく迎えよう!となりました。
「Romi」のシナリオ作成は、始めの方こそ指示の仕方や聞き取りなどがうまくいかないなど苦労をしていましたが、コツがわかってくると、どんな内容なら喜んでもらえるか?役に立つか?など試行錯誤ながら、少しでも受験生の緊張を和らげてくれたらいいなぁと、楽しそうに進めていました。
またコンピュータ教室の前にも設置したところ、他の生徒が休み時間などで楽しそうにいろいろと話しかけていました。
多くの生徒が技術の進歩を感じることができたようで、とてもいい機会となったと思います。
<講師のコメント>
信田春満:これまでいろいろなところで Romi プログラミング教室を開かさせて頂いておりますが、今回は生徒たちが書いた会話シナリオを、入試に来た親御さんなど一般の方に実際にしゃべってもらうという点では初めての試みでした。
「自分が決めた言葉をかけると Romi が話す」ことは Romi シナリオエディターを使うと比較的かんたんにできるのですが、何を話しかけてくるかわからない一般の方々が話しかけても意図通りの回答をできるシナリオを作ることは、「ユーザー(一般の方々)を想像する」というとても大切でそして難しいことをしなければなりません。入試を受けに来た子どもたちや親御さんがどんな気持ちでやってきて、どんなことを聞いてくるか、どんな言葉を Romi にかえしてもらったら嬉しいか、安心するか。それらを一生懸命生徒たちが考えてくれました。
これからプログラミングの世界に行く子もいれば全く違う世界に行く子もいると思いますが、どの世界に行ってもユーザーのことを想像しなにかを作っていくというのは大切なことで、 Romi のプログラミング教室がその一助となっていれば幸いです。
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