当社では、渋谷区が推進する「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」において、渋谷区立中学校(全8校)を横断して部活動を行う同区の取り組みを、デジタル領域で支援しています。2023年には当社が全講座を担当する「デジタルクリエイティブ部」が発足し、昨年度に実施したテキストプログラミングやグラフィックデザインの講座に加え、AIやセキュリティ、サウンドデザインなど、当社のリソースを活用して新たに開発したクリエイティブスキルを学べるコンテンツを提供しています(詳細はこちら)。
11月〜12月は、情報セキュリティを学ぶ活動を全3回にわたり行いました。
<年間カリキュラム>
- Pythonプログラミング(2023年5月)
- 情報デザイン(2023年6月〜7月)
- グラフィックデザイン(2023年9月〜10月)
- 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2023年10月)
- <NEW>サウンド制作(2023年11月)
- <NEW>情報セキュリティ(2023年11月〜12月)
- <NEW>機械学習・ディープラーニング(2024年1月)
- ゲームプログラミング(2024年1月〜3月)
※<NEW>は今年度より新設したカリキュラム
情報セキュリティは、デジタルネイティブ世代の子どもたちに欠かせない知識です。本カリキュラムは「Webサイトの仕組みを知って自由に発信できる力をつけ、セキュリティも意識できるようになる」ことを目的として、クイズ形式の講義や、オリジナルのゲームを使い楽しくセキュリティを学んだり、Webアプリを制作するハンズオンによる学習を行いました。
DAY1:ネットリテラシーを身につける
- サイトを安全に使うための基礎を学ぶ
- HTML / CSSの基礎を学ぶ
まずは、インターネットを安全に使うためにクイズで肩慣らし。SNS上で知らない人から届いたDMの怪しい所を皆で答えていきます。
次に架空のSNS環境ゲームを使い、インターネットに正しく向き合う力を養います。SNSでの会話で気をつけるポイントを学んだり、怪しいアカウントの見分け方を生成AIを使ったゲームで楽しく学びます。このゲームにはランキング要素もあるため、皆でスコアを競いながら学ぶことができました。
後半はWebへの理解を深めるため、ウェブページを作成する要素である「HTML/CSS」等のWebの基礎を学びました。
DAY2:WEBの仕組みをより深く学ぶ
- サイトを安全に使うための基礎を学ぶ
- JavaScriptの基礎を学ぶ
2日目もインターネット上の情報やサービスを安全に使うためにクイズ形式で、Webの脆弱性や怪しいWebサイトの見抜き方をデモを交えながら学びました。
次は、架空のSNS環境を使って、SNSで正しく発信する力をゲームで楽しく養います。本ゲームは、お代に沿って魅力的な発信をすればイイネやフォロワーが増え、モラル上よくない発信などをするとフォロワーが減り、最悪の場合は炎上してしまう体験をAIで再現。モラルを意識してSNSで発信するにはどうすればよいかを各自考え、フォロワー数やいいね数を競いながら学びました。
後半はプログラミング言語「JavaScript」を使ってブラウザ上で動くゲームを作りながら学ぶとともに、「JavaScript」を悪用した手法と対策について学びました。
DAY3:サーバーの世界をのぞいてみる
- 手元で作ったアプリをサーバーと繋いでみる
- AIを使ったゲームでWEBとセキュリティを学ぶ
最終日も、まずはアイスブレイクで皆の好きなことを投稿してもらったあとに、クイズでセキュリティに関する知見を深めました。次に、生成AIを活用した三種類のゲームを用いて、生成AIのセキュリティや今までの学びを踏まえた演習をしました。
後半は、1日目、2日目で学んだWebの知識を活かしてマルチプレイのゲームを実際に作って遊びながら、サーバーやゲームのセキュリティについて学びました。
最後に、生徒に感想をうかがいました。
- ゲームを挟みながら学習していくことで楽しみながら学べた。
- やり方などをわかりやすく説明してくれたからわかりやすかった。
- 楽しかったです。難易度の高いゲームをクリアできたので良かったです。
- 理解でき、すべて終えることができました。楽しかったです。
<講師・軽部 正太の声>
セキュリティは専門家だけの話ではなく、すべての人にとっての基本です。
今回の講座では、生徒たちが自身でセキュリティの問題を理解し、対応できる力を身に付けられるように取り組みを行いました。
今回の経験を活かして、生徒たちが一人ひとり安心してインターネット上の情報やサービスを使えるよう役立ててほしいと願っています。
MIXIでは引き続き、渋谷区と連携した次世代育成支援を行ってまいります。
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