当社では、渋谷区が推進する「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」において、渋谷区立中学校(全8校)を横断して部活動を行う同区の取り組みを、デジタル領域で支援しています。2023年度には当社が全講座を担当する「デジタルクリエイティブ部」が発足し、2022年度に実施したテキストプログラミングやグラフィックデザインの講座に加え、AIやセキュリティ、サウンドデザインなど、当社のリソースを活用して新たに開発したクリエイティブスキルを学べるコンテンツを提供しています(詳細はこちら)。
1月は、機械学習・ディープラーニングを学ぶ活動を全3回にわたり行いました。
<年間カリキュラム>
・Pythonプログラミング(2023年5月)
・情報デザイン(2023年6月〜7月)
・グラフィックデザイン(2023年9月〜10月)
・会話AIロボット「Romi」プログラミング(2023年10月)
・<NEW>サウンド制作(2023年11月)
・<NEW>情報セキュリティ(2023年11月〜12月)
・<NEW>機械学習・ディープラーニング(2024年1月)
・ゲームプログラミング(2024年1月〜3月)
※<NEW>は2023年度より新設したカリキュラム
本カリキュラムの目標は、AIを「知って」「作って」「活用できる」技術者になること。基礎編、強化学習編、戦略AI編の順で学んでいきます。
DAY1:基本編
初日はAIの基礎を学びます。まずはAIを使った身近なサービスを共有しあったり、自分の顔を学習させた画像判別AIを作成し、それを活用したゲームで遊ぶなどして、AIとの距離を縮める肩慣らしからスタート。次にAIの種類や仕組みを学んだほか、手書き数字を認識するゲームを作成し、判別スコアを競い盛り上がりました。
DAY2:強化学習編
強化学習とは、AIにデータを与え学習させる機械学習の手法の一つです。正解すると報酬を与えることで、好ましい選択をするようAIを育てます。まずは強化学習の仕組みを学び、次に、実際に強化学習AIを作成。強化学習AIとの対戦や、障害物を避ける強化学習AIを作成するゲームを通じて、強化学習の効果を体感しました。
DAY3:戦略AI編
最終日は、Day1、Day2の総復習をしたあとに、指定の表情をすると点数が上がる「パッションウォー」で対決。笑顔・泣き顔といったさまざまな表情をAIで判定し、講師や部員同士で競いました。本題の戦略AI編では、リバーシの戦略を学習。ステージが進む毎に強くなっていく敵に対して、戦略AIを用いて最善手を予測するAIを作成し、それを活用することでゲームクリアを目指しました。
最後に、生徒に感想をうかがいました。
・様々なゲームでAIを学びつつ、楽しめたので楽しかったです!
・ゲーム感覚でいろいろなことを学べて楽しかった
・難しいところもあったけど、学べて良かった
・AIは莫大な処理を一瞬のうちに行っていてすごいなと思った
<講師・渡辺莉央コメント>
短い講義時間で基礎から応用までの知識を身に付けてもらうために、内容は少しハードになりましたが、それにも関わらず生徒の皆さんは期待を上回る熱心さで取り組まれており、その姿勢に感銘を受けました。また既に、日常においてChatGPTや画像生成といった生成系AIに親しんでいる方も多く、その知識には驚かされました。AIの進化が多様な分野でのAI活用を促進している今、この講座で得た経験を生かし、将来のAI社会をリードしていくことを期待しています。
MIXIでは引き続き、渋谷区と連携した次世代育成支援を行ってまいります。
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