株式会社MIXI

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地域社会との共栄
2024.09.17

渋谷区部活動「デジタルクリエイティブ部」でグラフィックデザインの講義(全3回)を実施しました

当社では、渋谷区が推進するシブヤ『部活動改革』プロジェクトを支援しており、支援活動の一環として、一般財団法人​​渋谷区スポーツ協会が運営する渋谷ユナイテッドクラブの「デジタルクリエイティブ部」で指導をしています。

渋谷ユナイテッドクラブとは、渋谷区立中学校(全8校)すべての生徒が参加できる渋谷区の部活動改革の取り組みです。学校ではできなかった生徒の“やりたい”が実現する新しい部活や、既存の部活動の地域化も含めて、渋谷区にゆかりのある民間企業・団体が、各自の得意分野を活かして部の顧問と指導を担当しています。当社が担当する「デジタルクリエイティブ部」は、PCを使用した学習や制作に取り組んでおり、今年度は以下の9つのカリキュラムを実施します。

<2024年度カリキュラム>

  • Pythonプログラミング(2024年5月)
  • 情報デザイン(2024年6〜7月)
  • グラフィックデザイン(2024年7月)
  • サウンド制作(2024年9〜10月)
  • 動画制作(2024年10月)<NEW>
  • 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2024年11月)
  • 機械学習・ディープラーニング(2024年12月)
  • micro:bitプログラミング(2025年1月)<NEW>
  • ●ゲームプログラミング(2025年1〜3月)
    ※<NEW>は2024年度より新設したカリキュラム

 2024年7月は全3回にわたり、「グラフィックデザイン」の講義をおこないました。講師は、当社デザイナーの大沢 佳祐と柴田 胡桃が務めました。今回のテーマは「文字」です。

【第1回】英語の文字を作ろう

まずは、グラフィックデザインについて学びました。グラフィックデザインとは、目で見える表現を使ってわかりやすく情報を伝えること。複雑な内容をわかりやすく伝えるだけでなく、雰囲気を作って人の気持ちを動かします。グラフィックデザインの中での「文字」は、「色や形や絵」と組み合わせて情報をわかりやすく伝えるための大事な要素です。お菓子のパッケージやゲーム内のセリフなど、身近に使われている文字にもデザインの要素が含まれていることを学んだ後、アニメに使われている文字などを題材にしたフォントクイズを通して、これまで意識したことのない「文字」の面白さを伝えました。

次に、自分で文字を作ってみるデザインワークを実施しました。テーマは「好きな英単語」のデザイン。「情報デザイン」でも使用したプロも使うデザインツール「Figma」を使用した本格的なワークショップです。子どもたちは悩みながらも、ときどき講師や当社デザイナーのサポートメンバーに相談し文字を作りあげていました。作成した文字はグループのメンバーと共有し合い、それぞれのこだわりのポイントなどを語りました。

真剣に取り組む部員たち
MIXIのデザイナーが直接指導
MIXIのデザイナーが直接指導

【第2回】漢字を作ろう/ステッカーにしよう

第2回は、フォントの深掘りからスタートしました。フォントの種類や、映画でも使われている世界で有名なフォントの紹介、ゲームや漫画を題材にしたフォントクイズなどで、普段見慣れている場面のフォントにフォーカスして、フォントの違いや選び方について学びました。

ワークショップでは、好きな漢字づくりにチャレンジしました。子どもたちは、自分が好きなものや趣味をテーマに、豊かな発想で漢字を選び、デザインを進めます。最後はシール用紙に印刷し、ステッカーにして持ち帰りました。さっそくスマートフォンや水筒に貼り付けている部員もいました。

赤色がアクセントの「日本」と、第一回で作成した英文字をステッカー化
電車モチーフの文字
電車モチーフの文字

【第3回】チョコのパッケージの文字を作ろう

最終回となる第3回は、これまで学んだことの総仕上げです。第1回で習ったとおり、グラフィックデザインは文字だけでなく、色や形、レイアウト、モチーフなど、さまざまな要素が組み合わさって成り立っています。それを実際に体験するために、チョコレートのパッケージをデザインしました。

まず、部員たちはどんな味のチョコレートにしたいかを考え、そのチョコレートを表現する文字を作成します。次に、チョコレートの箱として組み立てられる用紙の上に作った文字を配置し、周囲のデザインも考えていきます。背景を変えたり、ロゴを入れたり、第1回や第2回で作成した文字を入れたりと、想像力を働かせ、色や形、文字のデザインを工夫しながら、自分だけのチョコレートをデザインしていきました。完成したデザインは、友人や家族と一緒に組み立てていただけるよう、プリントアウトしてプレゼントしました。

イチゴ味を想定した可愛らしいパッケージ
細部までデザインにこだわる部員たち
細部までデザインにこだわる部員たち

< 部員の声 >

  • 自分が表現したいことをデザインにしていくのが楽しかった。
  • 自分の好きなものをデザインにすることができたのがうれしかった
  • チョコレートのパッケージのデザインをすることが楽しかった。
  • 去年では学ばなかった事を学べたことや先生たちと話せてすっごく楽しかったです!! 自分の作った作品をほめてもらって嬉しかったです。
  • 自分がやってみたいことを相談したら、講師の方が優しく教えてくれて自分がやってみたかったデザインに手を出すことができました。 自分はデザインすることが好きなので、今回の活動で教えてもらったことを生かしてやっていきたいなと思います。
部員が作成したデザイン(一部)
部員が作成したデザイン(一部)

<講師・大沢 佳祐のコメント>

「これもデザインなんだ」という気づきから興味を持ってもらえるように、普段の生活でよく触れている「文字」というテーマを設定しました。デザイン要素の中でも範囲を絞って、3日間という短い期間でもできるだけ深くデザインについて触れられる活動になることを目指しています。

ワークでは文字をデザインしてもらい、それを使って実際にステッカーやパッケージを印刷して持って帰ってもらうことで、自分で1から作り上げたという体験をしてもらうことができました。生徒それぞれが自分の趣味趣向を落とし込みながら、出来上がったものを楽しそうに見せあったり、大切そうにカバンにしまう姿は見ていてとても嬉しかったです。

この機会を通して、ものを見る視点や作ることの楽しさを感じてもらえればと思います。

<講師・柴田 胡桃のコメント>

全3回の授業の中で一つでも新しい知識と学びを得て、普段の学校生活では体験できないプロに近い体験をしてもらい、家に帰ったあとに思い出すような経験を作れれば、と思いながらカリキュラムを考えました。

与えられたお題をこなすだけではなく、途中で自分の頭で考える段階をひとつ通すだけで、ものをつくることに対して一段階深く踏み込めます。また、そこにパーソナリティーが生まれて作品の個性になります。

アイデアの段階から柔らかい発想で自由に制作していて、仕上がった作品たちはどれも素敵で、ものをつくる楽しさを実感してもらえたように感じます。

MIXIでは引き続き、次世代のIT人材を渋谷から輩出する支援を行ってまいります。

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