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REPORT

地域社会との共栄
2025.12.24

渋谷区部活動「デジタルクリエイティブクラブ」で、動画制作(撮影・編集パート)の講義を実施しました。

当社では、渋谷区が推進するシブヤ『部活動改革』プロジェクトを2021年から支援しており、今年度も継続して一般財団法人​​渋谷区スポーツ協会が運営する「渋谷ユナイテッドクラブ」において、「デジタルクリエイティブクラブ」での指導を行います。

渋谷ユナイテッドクラブとは、渋谷区内在住の中学生(一部、小学校高学年を含む)が参加できる渋谷区の部活動改革の取り組みです。学校ではできなかった生徒の“やりたい”が実現する新しい部活や、既存の部活動の地域化も含めて、渋谷区にゆかりのある民間企業・団体が、各自の得意分野を活かして部の顧問と指導を担当しています。当社が担当する「デジタルクリエイティブクラブ」は、PCを使用した学習や制作に取り組んでおり、今年度は「AI」「グラフィックデザイン」「動画制作」の3つのカテゴリで部活動を実施します。

<2025年度カリキュラム>

  • デジタルクリエイティブを知ろう(2025年7月)
  • 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2025年7月)
  • グラフィックデザイン(2025年9月)
  • 動画制作(2025年10〜12月)

動画制作は、撮影・編集パート(5回)とサウンド制作パート(2回)に分かれており、10月〜11月は動画制作パートの講義を5回実施しました。

講師は、当社の動画ディレクター・山田 涼晴が務めました。 

【第1回】動画の世界をのぞいてみよう!

初日は、動画の基本を学ぶクイズからスタートしました。「そもそも動画って何?」「映画撮影で使うカメラはいくらくらいするの?」といった問いを通して、普段何気なく見ている動画がどのように作られているのかに触れていきます。

その後は、動画編集の基本操作を学ぶ時間です。事前に用意した動画素材を使い、不要な部分をカットしたり、エフェクトやテロップ、音楽を重ねたりといった、編集の基礎をハンズオン形式でレクチャーしました。生徒たちはあっという間に操作に慣れ、教えていない機能も使用しながら、初日とは思えないほど個性豊かな動画を次々と完成させていました。

【第2回】お菓子のCMを作ろう! シナリオ・絵コンテ制作

第2回では、いよいよ本格的な動画づくりに入ります。テーマは「お菓子」。それぞれ「ガム」「あめ」「チョコ」「グミ」をお題にグループを組み、その魅力を伝える動画制作を進めていきました。
まずは、お菓子そのものへの認識や、動画の方向性をそろえるところからスタートします。「どんな味?」「食感や口当たりは?」「どんなときに食べたい?」「誰と一緒に食べたい?」といった視点で意見を出し合いながら、そのお菓子へのイメージをみんなで共有していきました。

次に、出そろった情報をもとに、「どんな動画にしたいのか」「何を表現したいのか」「誰に何を伝えたいのか」を議論し、場面ごとの流れを整理しながら絵コンテを作成。最後に、セリフや担当する役割を決め、次回のスタジオ撮影へとつなげました。

【第3回】動画スタジオで本格的な撮影を体験しよう!

第3回は、動画スタジオへ移動して本格的な撮影に取り組みました。生徒たちは、初めて入る撮影スタジオの設備や雰囲気に興味津々で、きょろきょろと見渡す生徒も。いざカメラが回り始めると、最初はやや緊張して戸惑う様子も見られましたが、事前に用意した絵コンテに沿って、一つひとつのシーンを丁寧に撮影していきました。撮影に慣れてくると、台本にはないアドリブを入れる場面も増え、笑い声があがるなど、和やかな雰囲気で撮影を進めていました。

順調に進むチームもあれば、絵コンテ通りの表現により近づけるために、「どうすればイメージどおりの映像になるか」を講師に相談しながら、工夫を重ねてるチームも。たとえば、「あめが飛んでくる様子を表現したい」というアイデアを出したあめチームは、あめを糸でつるすなどの方法を試しながら、細部までこだわって撮影に取り組んでいました。

【第4回・第5回】動画編集でお菓子のCMを完成させよう!

第4回・第5回では、第3回で撮影した素材をもとに、一人ひとりが動画編集に取り組みました。グリーンバックを合成して背景を変えたり、テロップやエフェクト、音声を加えたりしながら、お菓子の魅力がより伝わるよう、工夫を凝らして編集していきます。

動画が完成したところで、まずは各グループ内で作品を見せ合い、共有する時間を取りました。どれも同じ撮影素材を使っているにもかかわらず、編集の仕方によってまったく違う印象の動画になっており、そのギャップに驚きの声があがっていました。

最後は、各テーマごとに代表者を一人選定し、全員の前で作品を発表しました。同じお菓子というテーマでありながら、切り口の異なるシナリオや構成で作られた動画が並び、「そんな見せ方があったんだ!」という驚きの声や、クオリティの高さに感動する声が聞こえていました。

< 生徒の声 >

  • とても面白かったです!こんな体験をするのははじめてだったので新鮮味があってとてもよかったです!
  • 撮影から編集までをすることができ楽しかったです。絵コンテや配役、撮影の時点では本当に動画として完成させることができるのか少し疑問がありましたが、結果的にイメージ通りの動画ができたので嬉しかったです。
  • 自由に縛りなく作らせてくれ、さらに毎回アドバイスをくれたので、とても楽しめました。
  • 僕は飴チームだったけど、ほかのチームもすごい動画が出きていて面白かった
  • 自分たちで動画の素材を撮って、というところからやれたのが、とても新鮮で楽しかった。
  • チームメンバーと交流ができたし、よく意見交換もしたのでさまざまな考えを持てました。

<講師・山田 涼晴のコメント>

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動画編は日数も長かったため、「生徒たちのクリエイティビティを最大限生かして楽しんで欲しい!」という思いで、生徒に企画の大部分を自由に考えてもらうカリキュラムを設計しました。その分、皆さんが講義にしっかりとついて来れるのか不安な部分もありましたが、その予想を裏切り動画の撮影・編集への理解の速さはとても早く、まさに動画ネイティブ世代だなと本当に驚かされました。

また、”人が宇宙に飛んでいく” “あめが飛んでくる”というような中学生ならではの自由な発想も印象的でしたがそれを考えるだけではなく、実現するために仲間と話ながら試行錯誤をしている姿は、まさにクリエイティブで講師としてとても嬉しい瞬間でした!

この部活動を通して少しでも動画に興味を持ってくれた子がいれば幸いです。
今後の皆さんのご活躍を楽しみにしています!

MIXIでは引き続き、次世代のIT人材を渋谷から輩出する支援を行ってまいります。