“コミュニケーション創出カンパニー”のミクシィがお届けする「ミクシィ コミュニケーション白書」 第1弾 平成とコミュニケーションに関する調査 ー 平成という時代は、人と人とのつながりにどのような影響を与えたのか? ー
株式会社ミクシィ(東京都渋谷区、代表取締役社長執行役員:木村 弘毅)は、「ミクシィ コミュニケーション白書」第1弾として、全国の18歳から69歳の男女1,100人を対象に「平成とコミュニケーション」に関するインターネット調査を本年12月に実施しました。
これまで友人や家族など親しい人同士のコミュニケーションをテーマにしたサービスの提供に取り組んできた当社は、コミュニケーションの視点から現代社会の実態に迫り、人々のより良い未来をともに考えるきっかけづくりのための調査企画「ミクシィ コミュニケーション白書」として、今後も定期的に様々なテーマでの調査を行い発信していきます。
今回の調査は、その第1弾。平成の30年間は、私たちのコミュニケーションにどのような影響を与えたのか、今後のコミュニケーションにおいて、どのような時代として語り継がれるのかを探りました。
【「ミクシィ コミュニケーション白書」実施の背景】
ミクシィは創業以来”コミュニケーション創出カンパニー”として、SNS「mixi」やスマホアプリ「モンスターストライク」といった友人や家族など親しい人と楽しめるサービスを提供してきました。これら2つは、いずれも家族・友人・知人間の「バイラルコミュニケーション」によって指数関数的なユーザーの増加を引き起こす特徴を持たせたサービスであるという共通点があります。これからもミクシィは、事業ドメインを「コミュニケーションサービス」と定義し、「バイラルコミュニケーション」の設計力を生かせるサービスの創出に取り組んでいきます。
“コミュニケーション創出カンパニー”として、当社はコミュニケーションの視点から現代社会の実態に迫り、より良い未来を考え、コミュニケーションに関する調査企画「ミクシィ コミュニケーション白書」を実施していきたいと考えています。
<調査トピックス>
■「平成最後」はまだ何となく!? 「最後」がいつか知っている人は約40%、元号が変わることを知らない人2.6%。
平成が終わることを知っていても元号が変わる年月日まで知らないという人はまだ多く、なかには、平成が終わることさえもまだ知らない人もいるようです。
■政治・経済、スポーツ、テレビドラマ、お笑い・・・最も会話に登場した平成を代表する言葉は?
政治・経済では「お・も・て・な・し」、スポーツでは「そだねー」、テレビドラマでは「倍返しだ!」、お笑いでは「ヤバイよヤバイよ」がそれぞれトップに。特定の年代で強力に支持された言葉もありました。
■平成が終わっても、次の時代に語り継ぎたい人物やコンテンツは?
アスリートでは全世代でイチローがトップに。平成にレギュラー放送が終了したテレビ番組では「笑っていいとも!」が全世代で断トツの1位。アニメの主人公では「ドラえもん」「フグ田サザエ」「ルパン三世」「さくら ももこ」など長寿番組が上位を占めました。
■あなたにとっての平成を漢字2文字で表すとしたら? My元号トップは「変化」。
■平成に誕生しコミュニケーションに革命を起こした「SNS」。マナーやエチケットを守れている?
■平成最後の「あけおめ」。メールやSNS以外では、新年の挨拶は減る傾向。
■「平成最後」はまだ何となく!?「最後」がいつか知っている人は約40%、元号が変わることを知らない人2.6%
ほとんどの人(97.4%)が平成が終わることを知っていると答えましたが、元号が変わる日にち(2019年5月1日)まで知っている人は38.5%にとどまりました【図1】。また、多くの人がメディアでの報道や周囲との会話などを通じて平成が終わることを知っているものの【図2】、未だ2.6%の人が、それらのコミュニケーションの網目に掛からずに平成が終わること自体を知らないという実態も明らかになりました。
■政治・経済、スポーツ、テレビドラマ、お笑い・・・最も会話に登場した平成を代表する言葉は?
平成を彩った様々な人やモノ。そこから生まれた数々の名フレーズがメディアを賑わしました。これらの言葉は私たちの日常へと広がり、会話の盛り上げに一役買いました。どの言葉が、最も多くコミュニケーションに使われたのでしょうか。各ジャンルのトップ10をご紹介します。
※各表は総合ランキング。年代別ランキングは資料末尾をご参照ください
<政治・経済>
2013年9月に開催された、2020年のオリンピック・パラリンピック招致に関するIOC総会での日本の最終プレゼンテーションで飛び出した「お・も・て・な・し」(14.6%)が1位に。滝川クリステルさんの身振りも合わせて真似た人も多かったのではないでしょうか。2017年の森友学園・加計学園問題をめぐり注目された「忖度」(14.3%)と僅差で総合 1位に。10~20代から大きな支持を集めた「Yes we can!」が、海外勢では最上位の3位でした。
<スポーツ>
2018年の平昌五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表チームの「そだねー」が1位に。全ての年代でもトップになりました。「そだねー」は、今年の新語・流行語大賞の年間大賞を受賞しましたが、平成の30年間を通じても最も話題に上ったフレーズだったことがわかりました。また、北島康介さんの発した「超気持ちいい」と「なんも言えねぇ」は2位と4位にランクインしており、プールの内外を問わず影響力の大きいアスリートであったといえます。
<テレビドラマの台詞>
2013年に TBSで放送された『半沢直樹』で、理不尽な上司に対し主人公の半沢が繰り出す決め台詞「倍返しだ!」が1位に。各年代でも堂々の1位を獲得しました。ストレスフルな今の世の中にあって、学校や職場、プライベートなど様々な場面で半沢と同じ境遇を味わった人が多かったのでしょうか。また、「家なき子」(日本テレビ)の「同情するならカネをくれ」は、放送期間が1994~1995年にも関わらず、10~20代でも4位にランクインしました。
<お笑い芸人のギャグ>
年代によってランキング結果が大きく変動するなか、全年代で上位2位内にランクインした出川哲朗さんの「ヤバイよヤバイよ」が総合1位に。芸暦の長さに加え、かつての不名誉なイメージから一転し、いま子どもや若い女性から愛されキャラとして人気を集めていることも影響しているかもしれません。テツandトモの「なんでだろ~なんでだろ」は、30~40代では10位でしたが、10~20代で2位、50~60代で1位となり、総合でも上位に食い込みました。
■平成が終わっても、次の時代に語り継ぎたい人物やコンテンツは?
今もなお昭和の人物や出来事が語られ続けているように、後の時代にも誰かに伝えたくなるような、平成を代表する人やモノがあるはず。今回は、平成に活躍したアスリート、平成にレギュラー放送が終了したテレビ番組、平成の人気アニメの主人公について調べました。
<平成に活躍したアスリート>
「イチロー」が、2位の「羽生結弦」(10.5%)に6ポイントの差をつけ1位に。各年代でも1位となり、特に30~40代では2位の「羽生結弦」のダブルスコアとなりました。また、「松岡修造」は10~20代で3位と、他の年代よりも上位に。引退後のタレントや解説者としてのユニークで幅広い活躍が若年層に支持されているようです。また、「千代の富士」「伊藤みどり」といった往年のアスリートも、30代以上からの支持を集め、総合10位にランクインしました。
<平成にレギュラー放送が終了したテレビ番組>
総合、各年代ともに断トツの1位となったフジテレビの「笑っていいとも!」。13.4%の人が、次の時代に最も語り継ぎたいと答えました。2位を競ったのは、特に10~20代、50~60代から多くの支持を集めた「SMAP×SMAP」と、30~40代での支持が顕著だった「ダウンタウンのごっつええ感じ」。その他、テレビバラエティの黄金時代と言われる1990年代に放送された番組の上位ランクインが目立つ結果となりました。
<平成の人気アニメの主人公>
長寿番組の強さが表れる結果に。「ドラえもん」は全世代で上位2位内にランクインしました。「フグ田サザエ」と「ルパン三世」は50~60代からの支持が多く、今年8月に惜しまれつつ亡くなられたさくらももこさんの『ちびまる子ちゃん』の同名の主人公は、特に10~20代から多く支持され、他の世代でも上位5位内にランクイン。ゴールデンタイムのテレビ放送で『ドラゴンボール』に熱狂した30~40代で、「孫悟空」が2位となりました。
■あなたにとっての平成を、漢字2文字で表すとしたら? My元号トップは「変化」
平成は自分にとってどのような時代だったか。新元号に注目が集まる今、あえて平成を生きた自分との対話を通じて元号を付けてもらいました。その結果、全世代で最も多かったのが「変化」、同じく全世代で2位となったのが「激動」と、めまぐるしい社会の移ろいや印象的な出来事の数々が、人々の記憶に深く刻まれている様子がわかりました。一方で、「成長」「平和」といったポジティブな回答も。次の時代が全ての人たちにとって明るい時代になることを願いたいです。
■平成に誕生しコミュニケーションに革命を起こした「SNS」。マナーやエチケットを守れている?
家族や友人はもちろん、ビジネスでの活用も当たり前になってきているSNS。便利な一方で、SNSをきっかけにしたトラブルも多く見聞きします。
SNSを使う上で自分はマナーやエチケットを理解しているかを聞いたところ【図3】、55.7%の人が「よく理解している」「理解している」と答えた一方で、理解していないと思っている人も23.8%いました。周りの人については【図4】、「非常によく理解している」「理解している」と答えた人は59.8%で、守らないと答えた人は11%という結果に。周りの人のSNSの使い方よりも、自分のSNSの使い方に対してシビアな様子がうかがえます。
SNSを適切に活用し、周囲とより良い関係でいるにはどのようなことに注意すべきでしょうか。
家族【図5】、友人【図6】、恋人【図7】、仕事先や職場の人【図8】における許せないSNSの使い方について聞いたところ、すべての人間関係で、「やり取りを他のSNS仲間などに無断で共有される」「写真を他のSNS仲間などに無断で共有される」ことを許せないと答えた人が多く、オープンな環境ゆえプライバシーへの懸念が強いことがわかりました。
「謝罪」や、恋人からの「お別れを言われること」「告白やプロポーズ」といった直接会って伝えるべき大切なことをSNSで済ますのも、トラブルを招く恐れが大きいようです。
また、特に仕事先や職場の人から「SNSを無断でフォローされる」ことへの懸念が強いこともわかりました。仕事先や職場の人からのSNSでの「遅刻や約束の当日キャンセル」は、その他の関係性での結果と比較するとリスクが高い様子。また、「仕事の依頼」をSNSで行うことも、相手や内容、タイミングを踏まえて慎重に検討した方が良いかもしれません。
■平成最後の「あけおめ」。メールやSNS以外では、新年の挨拶は減る傾向。
平成最後とあって、新年の挨拶の方法に影響はあるのでしょうか。いつもの正月と比較して、「直接会って」「年賀状で」「電話で」の挨拶は増えると答えた人もいましたが、全体的には減る傾向にあります。一方で電子メールや SNSでの挨拶は増える傾向。各々に合った方法で、少し特別な平成最後の「あけおめ」を送ってみてはいかがでしょうか。
■参考資料 ※上記調査における年代別ランキング結果トップ5
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