当社では、渋谷区が推進する「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」において、渋谷区立中学校(全8校)を横断して部活動を行う同区の取り組みを、デジタル領域で支援しています。2023年には当社が全講座を担当する「デジタルクリエイティブ部」が発足し、前年度に実施したテキストプログラミングやグラフィックデザインの講座に加え、AIやセキュリティ、サウンドデザインなど、当社のリソースを活用して新たに開発したクリエイティブスキルを学べるコンテンツを提供しています(詳細はこちら)。
11月は、サウンド制作を学ぶ活動を全3回にわたり行いました。
<年間カリキュラム>
- Pythonプログラミング(2023年5月)
- 情報デザイン(2023年6月〜7月)
- グラフィックデザイン(2023年9月〜10月)
- 会話AIロボット「Romi」プログラミング(2023年10月)
- <NEW>サウンド制作(2023年11月)
- <NEW>情報セキュリティ(2023年11月〜12月)
- <NEW>機械学習・ディープラーニング(2024年1月)
- ゲームプログラミング(2024年1月〜3月)
※<NEW>は今年度より新設したカリキュラム
株式会社ヤマハミュージックジャパンにご協力いただき、プロも使用する楽曲制作ツール「Cubase」で本格的なサウンド制作に挑戦しました。当社内にあるサウンドスタジオで収録も行い、録音したデータを活用するなど、PC上の操作だけにとどまらない体験を通じ、この世に一つしか無いオリジナル楽曲の作成を目指します。作成した楽曲は、持ち帰ることができます。
DAY1:「サウンドをデザイン」するとは?
部員全員が初体験となる「サウンド制作」。初心者でも取り組みやすいよう、「レースゲーム」、「誕生日」など、あらかじめ用意しておいたテーマから1つ選んでもらい、ドラム、ベース、コードの3つの要素を追加する形で進めていきます。初日はテーマ決めと、ドラムでのリズムづくりまで実施しました。
DAY2:音を重ねてみよう!
二日目は、前回作成したドラムのリズムに、ベースのリズムとコードを重ねていきます。「Cubase」に慣れてきた子どもたちは、自由な発想でサウンド制作を進めていきます。不明点は、当社のサウンドエンジニアが丁寧にサポート。さらに、三日目に行うスタジオ収録に先駆けて、スタジオ見学も実施しました。
DAY3:スタジオ収録にチャレンジ!
三日目は、スタジオ収録にチャレンジ。部員の声や手拍子を収録し、録音した音を楽曲に組み込むなどして、完成に向けて作業を進めていきます。完成した楽曲はいつでも聞けて、友だちや家族にも共有できるようスマートフォンに入れて持ち帰っていただきました。
最後に、生徒に感想をうかがいました。
- 初めてサウンドデザインに触れて貴重な体験ができました! 良い曲が完成して嬉しいです。
- 最初はでうまくできるか不安だったけど、やっていく中で楽しさや面白さに気付けました。普段は入れないサウンドスタジオに入れたりと、とても貴重な体験ができました!!
- 難しそうだなと思っていましたが、素材を組み合わせるだけでいい感じの音楽をつくることができて驚きました
<講師・池田 圭吾の声>
サウンド制作の面白さを体感してもらうことを最優先に考え、楽しみながら取り組めるカリキュラムを意識して組み立てました。
テーマが異なる複数の動画から一つ選んでもらい、選んだ動画に合う音楽をイメージしながらテンポや音色を選択することで、“映像に対してサウンドをデザインする”という、普段私たちが行っているサウンドデザインを疑似体験する機会になれば、という想いも込めています。
初めて使うツールですし、楽器の名称など聞き慣れないワードも多かったと思いますが、徐々にツールにも慣れ、時折体でリズムを刻みながら制作に没頭する様子が見られ、生徒たちの新しいことを次々と吸収していくスピードと柔軟さにはとても驚かされました。
また、最終日に社内のサウンドスタジオで行った収録では、とても楽しそうに収録を行う姿が見られ、本部活動でしかできない特別な体験を提供できたのではないかと思います。最終的に仕上がった楽曲は一人一人違った個性が垣間見える作品となりました。私たち講師陣も毎回多くのことを学ばせて頂き、とても楽しく貴重な経験となりました。
今回の部活動が、音楽制作やサウンドデザインに興味を持つきっかけとなれば嬉しい限りです。
MIXIでは引き続き、渋谷区と連携した次世代育成支援を行ってまいります。
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