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REPORT

地域社会との共栄
2024.04.26

当社が支援する渋谷区部活動「デジタルクリエイティブ部」でゲームプログラミングの授業(全5回)を実施しました

当社では、渋谷区が推進する「シブヤ『部活動改革』プロジェクト」において、渋谷区立中学校(全8校)を横断して部活動を行う同区の取り組みを、デジタル領域で支援しています。2023年度には当社が全講座を担当する「デジタルクリエイティブ部」が発足し、2022年度に実施したテキストプログラミングやグラフィックデザインの講座に加え、AIやセキュリティ、サウンドデザインなど、当社のリソースを活用して新たに開発したクリエイティブスキルを学べるコンテンツを提供しています(詳細はこちら)。

1月から3月にかけて、ゲームプログラミングを学ぶ活動を全5回にわたり行いました。

<年間カリキュラム>
・Pythonプログラミング(2023年5月)
・情報デザイン(2023年6月〜7月)
・グラフィックデザイン(2023年9月〜10月)
・会話AIロボット「Romi」プログラミング(2023年10月)
・<NEW>サウンド制作(2023年11月) 
・<NEW>情報セキュリティ(2023年11月〜12月)
・<NEW>機械学習・ディープラーニング(2024年1月) 
ゲームプログラミング(2024年1月〜3月)
※<NEW>は2023年度より新設したカリキュラム

第1-2回:Pythonプログラミングでゲーム制作 <MIXI 3D Game Basics>

 1日目、2日目は、本部活動前期(2023年5月)に学んだ「Pythonプログラミング」の活用例として、ゲームでよく使われるような「モノを飛ばす」「キーで動かす」といった「基本サンプル」のプログラムを編集して知識を身につけました。

 各回の後半ではサンプルゲームを自由に改変する形で自分ならではのゲームを作成し、生徒自身に発表していただきました。発表では、生徒自身に“ゲームを作っている”という実感を持っていただくために、コントローラーをPCに接続して直接操作しながら発表を行っていただきました。また、自分が作ったゲームで同部活動の生徒にプレイしてもらったり、対戦したりして、人に楽しんでもらうことの嬉しさ、そのための思考の大切さを伝えました。

第3-5回:「MIXI アドベンチャーエディター」を使ったオリジナルゲーム制作

 3日目から5日目にかけては、ゲームの仕組みとつくりかたに焦点を当てた解説をしたあと、制作を進めていきました。部員たちが熱心に打ち込むものは、当社講師エンジニアが開発したアドベンチャーゲーム制作ツール。「画像」や「セリフ」といったデータ・設定をExcelで編集し反映、プレイしてみて再度編集といったプロセスを繰り返し、試行錯誤しながら完成を目指します。

 最後に本カリキュラムの総まとめとして、サンプルゲームをベースに、登場人物やお話(シナリオ)を設定し、絵やセリフを入れることで、オリジナルのゲームを作成します。まずは、ワークシートに登場人物やシナリオの流れを書き出し、アイデアを整理します。ワークシートが埋まったところで、エディターを使用して画像やシナリオを書き換えて行きます。

 最終回となる第5回では、作成したオリジナルゲームを全員に発表していただきました。生徒の発表では、「森のフクロウたちに誕生日のケーキを作ってあげる」「無くなったアップルパイの行方を探そう!「コンビニの中で起こった事件を解決する」といった個性的なストーリーが多数見られました。

最後に、本部活動を通じた感想を生徒にうかがいました。

  • プログラミング経験が全然なく不安もあったのですが、いろいろなことが少しずつできるようになり、先生や仲間にも助けてもらいながら進めることができました。
  • プログラミングやAI、グラフィックなどさまざまなことを学び興味を持ちました。いつかゲームを作ってみたいです。
  • 最初難しかったけど、慣れてきたら自分の思い通りのことができるようになってきて楽しかったです。
  • プログラミングができたとき、自分の成長を感じることができて嬉しかったです。
  • 絵を描くことが好きなので、情報デザインやグラフィックデザインの授業が楽しかったです。
  • プログラミングが楽しかった。特に、ロボット(Romi)をプログラミングできて嬉しかったです。

<講師・藤井 瞭からのコメント>

誰もが積極的に手を動かし、発表ではみんなの心を掴んでいました。どの作品もユニークで、趣味を反映した世界観や斬新な発想に驚いたり、面白い仕掛けに笑ったりと、仲間から良い刺激を受けたのではないでしょうか。

私たちは、生徒の皆さんがスムーズに制作・発表できるよう、ワークシートや直感的なツールを提供しました。特にアイデア出しは躓きやすいため、問いかけを工夫し、発想のきっかけが得られるようサポートしました。

この活動によって生徒たちは、自分のアイデアを人に伝え、心動かすことの喜びを体験できたと思います。経験を糧に、興味がある分野をさらに深めてほしいと思います。

部活動全体を通して 田那辺 輝からのコメント>

今年も大変ボリュームのある魅力的な内容が実施でき、28回の活動日どれも逃すことができないおもしろい体験を提供できたと思います。塾などでの指導を業務としていない私たちだからこそ伝えられることは何かを考え、毎年アップデートしながら特別な体験や発見になることを目指しています。そして、部員たちがここに来て、テック業界らしさを垣間見たり、駅直結にある本社オフィスに通えたり、現役のエンジニアやデザイナーと直接話すことは学校や塾ではなかなか経験できませんから、そんな特別な1年間がきっと将来を変えていくと期待しています。

MIXIでは引き続き、渋谷区と連携した次世代育成支援を行ってまいります。