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2015.07.14

中~高校生向けメディアリテラシー啓発教材「Media karuta」を使った情報リテラシー授業を神奈川学園中学校で行いました。

≪レポート≫

■神奈川学園中学校で「Media Karuta」を活用した情報リテラシー授業を開催

過日(2015年6月24日)、同校の中学1年~高校3年の各クラス代表と生徒会執行部71名の方に授業を行わせていただきましたが、当日授業の様子をご覧になられていた中学1年生の先生から、ぜひ授業をというリクエストをいただき、2015年7月14日、神奈川県横浜市にある神奈川学園中学校の1年生187名を対象に、啓発教材「Media Karuta」を活用した情報リテラシー授業を行いました。

【授業概要】

学校名

神奈川学園中学校(神奈川県横浜市)

日付

2015年7月14日(火)

授業科目

中学1年特別授業 情報かるた大会

授業時間

13:30~15:00

学年・生徒(男・女)

中学1年187名(女187名)

■授業風景

先生からご紹介いただき、壇上からの冒頭のご挨拶では、ミクシィが担うモンスターストライクを代表するエンターテインメント事業やmixiをはじめとしたメディアプラットフォーム事業など、事業やサービス、ミクシィのCSR活動についても知っていただきたいと思い、お話させていただきました。

ご挨拶の後は、これから始めていただく啓発教材「Media Karuta」がどんなものかについて説明していきます。

7カテゴリー(「コミュニケーション(人間関係)」「セキュリティ/設定」「有効活用(GoodPoint)」「法律違反」「個人情報」「情報の取り扱い」「不適切投稿」)から構成されるメディアリテラシー問題について、かるたの要領で回答札を取りながら、子ども達がさまざまな知識、相互理解を深めていくゲームです。

今回は7~8名編成、全26グループで行いました。

取札を目の前に広げたら、1枚ごとに時計回りで順番に読み手を交代しながら、読み札(メディアリテラシーに関する問題文)を読み上げていきます。

その際の大切なポイントは、取札を取った人は必ず「なぜその札を選んだのか?」の理由をグループのみんなに伝えることです。

そうすることで「なんとなく」の感覚から、より思考が深くなり、複眼思考で、コトバと知識がつながり、自身が発信することも学んでほしいと思い、このようなスタイルをとっています。

中学1年生187名が輪になって、和気藹々と講堂でかるたをする光景は微笑ましく、圧巻です。

壇上から降りてそれぞれのグループの様子を見て回っていると、自然と前のめりに身を乗り出すグループ、お手付きをしないように、読み札を読んでいる間は手を頭の後ろに組んで問題に耳を傾けるグループなど、子どもたちなりの個性や雰囲気が伝わってきます。

かるたが一巡した後は、個人ワーク。

それぞれのカテゴリー毎に色別に縦に並べ、気付いたことや感じたことなどを文字に記していきます。

最後は、子ども達のコメントについて発表してもらいながら、今日行ったかるたのトピックについておさらいです。改めて振り返ることで、もう一度理解を深めていきます。

そして授業の締めくくり。

子ども達が、より安全でポジティブにインターネットやソーシャルメディア、情報端末を利用するためには、メディアとのつきあい方(メディアリテラシー)を学ぶことが大切です。

情報社会、ネット社会のなかで生きていく子ども達には、道具や環境特性を理解しながら、メディアを使って「自分をどう表現していきたいか、活かしていきたいのか」「何を大切にして生きるか」など、自分の中の価値観、軸をもって、生き方をデザインしていって欲しいと思います。今日の授業が子ども達のヒントや後押しになればと願い、講演させていただきました。

■「Media Karuta」を体験した生徒の声

・私は、SNSを利用したことがまったくありません。そのため、SNSの怖さをあまり知ることができません。親やテレビなどでは炎上がおそろしいなどよく耳にしますが、いまいちよくわかりません。でも今日そのこわさの種類をたくさん知ったりすることができたため、これからSNSを利用するときに、今日のことをいかして利用していきたいです。

・SNSやインターネットの怖さを「かるた」で知ることができてよかったです。SNSやインターネットで炎上して、将来に影響するので自分で気をつける必要があると思いました。

・ネットや情報機器の危険についてカルタを使って学ぶことができたので、頭に入ってきやすかったです。今日学んだことを活かして情報機器を使っていきたいです。

・SNS等のおそろしさ、軽い気持ちで行ったことが相手を傷付けるということが分かり、その上とても楽しかった。

・楽しくカルタをしながら、情報についてもう一度考えることができてよかったと思いました。

■今回の取組みに伴う、子ども達の意識の変化

-「Media Karuta」で子ども達が学んだこと

中学1年生担任

 秋間先生

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今回の取組みについてコメント

中学1年生は情報機器の扱い方を様々な機会に考えてきました。身近である分、画面の向こうにいる相手を想像しにくかったり、自分が発信する情報が世界とつながっていることを忘れがちになったりします。毎日触れる機器だからこそ、どのような便利さがあり、どのような危険性があるのかをきちんと分かってほしいと思っていました。

今回、メディアかるたの取り組みを学年全体で行い、生徒たちが自分たちに直結する問題があることを学べたことはとても良かったと思います。講堂の床を活用してのかるた大会は、雰囲気としてもとても楽しげで、楽しいからこそ積極的に学んでいこうとしていました。生徒同士がお互いに教え合う様子も感じられ、共に学ぶ姿勢が育まれたと思います。

担当の井上さんに「振り返り」「気付き」を求められた時に、生徒自ら挙手して発言をしていました。そこにも「楽しく学び、考える」姿勢がよく表れていたと思います。

神奈川学園で2000年度から大事にされている「出さない、使わない、電源を切る」という携帯電話に関するルールを中学1年生も守って、毎朝のホームルームではクラス委員が「電源を切りましょう」という声かけを行っています。今年度はそれに加えて「学校外での携帯・スマホのルール」を自分たちで考えようとしてアンケートを取るなどの取り組みを始めています。

個人個人の意識をどう高めていくか… 情報機器の扱いについてはそれが最重要課題であり、中学1年生が自分のこととして「メディアかるた」を通して機器の使い方を具体的に考えることができて本当に良かったと思います。ありがとうございました。

神奈川学園中学校・高等学校のWebサイトでも《中学1年》学年全員で「メディアかるた」大会!と題し、当日の授業の模様についてレポート掲載いただいています。

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