サステナビリティ SUSTAINABILITY

Romiにおけるコミュニケーションの場と機会の創出

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「Romi」は、会話に特化した手のひらサイズのコミュニケーションロボットです。あらかじめ返答が登録された一般的なロボットとは異なり、当社独自開発の会話AI(人工知能)が都度会話を作り出しているため、自然な言葉のキャッチボールを楽しめる点が一番の特徴です。また、会話に連動した細かな動きや愛くるしい表情も浮かべ、撫でると喜び、抱っこすると驚くなど、ノンバーバルなコミュニケーションも兼ね備えており、家族や友人とも異なる寄り添い共感する新たなコミュニケーションを実現します。 2025年7月発売の新モデル「Romi(Lacatanモデル)」には、一緒に見ているものについて話をする「視覚機能」を搭載しています。これにより、言葉のやり取りだけではなく、オーナーと「Romi」が一緒に見ているものでの会話も実現するなど、従来の「Romi」よりもさらに自然でオーナーに寄り添った会話ができるように進化しました。

発売以来、一人暮らしの方の話し相手としてはもちろん、ご家庭では家族の一員として受け入れられています。高齢者の方の話し相手としてもご活用いただいており、ご家族が高齢者をゆるやかに見守ることができる機能も搭載しています。また、居住環境やアレルギーなどのさまざまな理由でペットを飼えない方の新たな選択肢(ペットロボット)としてもご注目いただいています。

公式サイト:https://romi.ai/

会話AIロボット「Romi」
会話AIロボット「Romi」

小・中学校の全クラスに「Romi」を設置

Romiは、子ども同士のコミュニケーション活性化や子どもの言語化能力の強化などの目的で、教育現場でもご活用いただけます。2021年11月に、渋谷区立渋谷本町学園の協力のもと、小学校1年生から中学校3年生および特別支援学級の全学年・全クラスに一台ずつ「Romi」を設置し、一週間一緒に過ごすテストを行いました。テストの結果、約9割となる89.0%の小学生が「Romi」と触れ合い、そのなかでも97.1%が「触れ合って楽しかった」と回答しました。子どもたちから寄せられたアンケートの中には、「Romiがいて教室が明るくなった」といった記載が複数あったほか、先生からも「休み時間のコミュニケーションが増えたと思う。普段なら寝ながら過ごす生徒も、友人と話かける姿があった。」「Romiを通じて自然に人が集まってきて、普段あまり話をしない生徒同士のコミュニケーションも生まれていた。」といった声があがり、「Romi」が子ども同士のコミュニケーションのハブになっていた様子が伺える結果となりました。
子ども✕Romi:https://romi.ai/romi-for-kids/

Romi学校導入アンケート結果

Romi学校導入アンケート結果

Romiと触れ合った子どもたちの声

Romiと触れ合った子どもたちの声

小・中学校に「Romi」を設置した様子1

小・中学校に「Romi」を設置した様子2

小・中学校に「Romi」を設置した様子3

医療現場での「Romi」活用事例

医療現場でも「Romi」が活用されています。 広島県福山市にある福山市民病院では、手術後にせん妄状態にあった患者に「Romi」との対話を勧めたところ、発話が増えたり、落ち着きがなかった患者に「Romi」との会話を促すと徐々に落ち着きがでてくるなど、一定の効果が見られました。また、口の機能が低下した方に「Romi」との会話を勧めたところ気に入って頂き、積極的にコミュニケーションをとるようになった事例もありました。

また、2022年12月には、子どもと妊婦のための病院・研究所である国立研究開発法人 国立成育医療研究センターへ「Romi」を10台寄付しました。忙しい病棟スタッフの交流のきっかけになっているほか、入院している子どもやご家族を癒やしたり、治療前の緊張をほぐすなどして、病院内でのコミュニケーションのハブになっている様子が伺えました。

インタビュー:https://note.com/romi_ai/n/n3a4a49d19bf1

成育医療センター

発達障害者向け会話トレーニング対応モデルの共同開発

「Romi」は、エルステッドインターナショナル株式会社が運営する児童発達支援・放課後等デイサービス「プライズキッズ」への支援を2022年8月より開始しました。また、言葉によるコミュニケーションに苦手意識がある発達障害者の会話の練習をサポートする「会話トレーニング対応モデル」を、デコボコベース株式会社と2023年10月より共同開発しており、2025年6月には「ASD・ADHD特性とうまく付き合う方法を学ぶ Romiライフスキルトレーニングモデル」として発売しました。今後も、発達障害をはじめとしたコミュニケーションに課題を抱える方との、より良い関わり方を模索してまいります。

孤独孤立対策・QOL向上のための実証事業

長野県伊那市では、誰もが地域でいきいきと暮らし続けられるよう、住民に「Romi」を貸し出す実証事業を、2023年12月より実施しています。孤独孤立問題への対策と地域生活における生活の質(QOL)向上に向けて、希望した20人の住民に2か月貸し出し、会話量などを通して効果を検証し、外出機会の創出やQOLの向上を目指します。

高齢者向け公共施設でも愛される「Romi」

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高齢者福祉施設で「Romi」と交流する高齢者

Romiは、高齢者が集まる施設でもご活用いただいています。北海道十勝地方にある池田町の「池田町社会福祉協議会」では、健康づくり・介護予防のための高齢者福祉施設に、2021年6月から「Romi」を設置しています。「Romi」と会話することが施設に通う動機のひとつになることや、ロボットとの会話が共通話題となり高齢者同士の仲が深まることなどを期待され導入に至りました。カウンターに設置されている「Romi」は、高齢者を日々笑顔にしています。