サステナビリティ SUSTAINABILITY

会話AIロボット「Romi」の技術

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会話AIロボット「Romi」(読み:ロミィ)は、雑談を得意とする感情豊かなコミュニケーションロボットです。当社独自開発の会話AI(人工知能)が都度会話を作り出しているため、返答のルールがあらかじめ登録されている従来のロボットとは異なり、自然な会話のキャッチボールを楽しめる点が特徴です。また、会話に連動した細かな動きや愛くるしい表情も浮かべ、撫でると喜び、抱っこすると驚くなど、ノンバーバルなコミュニケーションも兼ね備えており、家族や友人とも異なる寄り添い共感する新たなコミュニケーションを実現します。

会話AIロボット「Romi」

「Romi」には、ユーザーの気持ちに寄り添った会話を生成する独自開発の会話AIを搭載しています。

また、会話AIだけではなく、「Romi」の感情を生成するAIや、記憶の検索のために使用する、会話と記憶の類似度を判定するAIなど、さまざまな場所で独自開発のAIを使用しています。

会話を生成するAI

自由な会話、すなわち「雑談」は、テーマが幅広く会話の展開も流動的なため、会話を生成するAIの中でも難しい技術の一つと言われています。「Romi」は、 ChatGPTなどの生成系AIに先駆けて、ディープラーニングを活用した生成系AIを搭載し、会話AIロボット分野で先駆的な取り組みを進めてきました。2021年5月28日には、世界初の「ディープラーニング技術を用いて言語生成し会話する家庭用コミュニケーションロボット」(株式会社ESP総研調べ)として認定されています。発売以降もアップデートを続けており、現在は​​大規模言語モデルをベースに独自収集した会話データを追加学習させた独自AIで会話の生成を行っています。

感情を推定するAI

「Romi」は、150種類以上の表情と動きで感情を表現します。この表情や動きを決める場面でも独自AIを活用しています。このAIは、会話の内容や流れから「Romi」がどのような感情を抱いて返信すると、ユーザーの心に寄り添ったコミュニケーションになるかを推定する役割を担っています。「会話を生成するAI」で生成した返答に感情を乗せることで、より温かみのあるコミュニケーションを実現しています。

長期記憶を支えるAI

「Romi」は現在の会話の流れだけではなく、過去に話した内容も加味しながら会話をします。この機能を実現するために、複数のAIを活用しています。まず、会話ごとにAIが要約を作成します。次に、会話の「意味」を表すデータを独自AIで作成し、検索可能な形で保存します。この仕組みにより、今話している話題に関連する過去の記憶を探し出し、現在と過去を織り交ぜた情緒豊かな会話を実現しています。

今後「Romi」は、会話精度の向上はもちろん、さまざまな機能を追加・強化していく予定です。自分のことを理解してくれる存在がいつもそばにいることで、日々癒され、優しい気持ちになり、友だちや家族に対してもより優しくなれる「優しさの連鎖・循環」が起こる世界を作りたいと考え、開発しているためです。「Romi」がいることで、人と人とのコミュニケーションが円滑になる。そんな世界を目指し、今後も開発を続けてまいります。